年度末の挨拶の例文(文例)取引先、ビジネス編

年度末の挨拶の例文(文例)取引先、ビジネス編

日本の多くの企業・学校・公的機関などでは1月1日を始まりとするグレゴリオ暦とは別に、4月1日から翌年の3月31日までを1年間の区切りとする年度を採用しています。その場合は年末とはまた別に、3月に入ると年度末の挨拶が必要な場合があります。今回は、取引先などのビジネスにしぼった年度末の挨拶の意味や例文(文例)をご紹介します。

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年度末の挨拶の意味

年度とは会計や事務作業など特定の目的のために規定された1年間の区切り方です。日本では4月1日から翌年の3月31日までを会計年度や学校年度といい、明治時代から使われています。

企業にとっての年度末は、一般的には決算年度月のことを指します。
年度末は営業利益が確定するに伴い法人税も確定します。そしてそれらをまとめた決算書は、株式を上場していれば株主、そして取引銀行などに注目されるため企業にとって重要な節目となります。
日本では節目ごとの挨拶をする習慣があるので、当然、年度末の挨拶も大切に考えられています。

年度末の挨拶には直接訪問する形式と文面やメールで挨拶する形式があります。
重要な取引先であれば、上司とともに直接先方へ挨拶に伺います。この場合は、あくまでも“年度末の挨拶”に意味があるので、長話はせずに年度末の挨拶と差しさわりのない世間話程度にとどめておくといいでしょう。
もし先方が不在の場合は、名刺を置いてくるだけでも意味があります。また、遠方の取引先の場合では文書での挨拶で済ます場合も多くあります。

しかし、近年ではビジネス形式の変化と費用がかからず大量に送れる、といった点からメールで年度末の挨拶をする場合が増えています。注意すべき点は、上にあげた重要な取引先の場合や先方がメールでの挨拶を嫌う場合があることです。社内での慣例や必要に応じて訪問、文書、メールを使い分けましょう。

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取引先、ビジネス上の年度末の挨拶例文(文例)

文書やメールで実際に使える年度末の挨拶例文を3つご紹介します。改まった文書やメールでは、頭語、時候の挨拶、先方の安否を気遣う挨拶、主文、結びの挨拶、結語と日付などを入れておきます。

【例文①】
拝啓

早春の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本年度は格別のご厚情にあずかり、深く感謝申し上げます。
(主文)
来年度とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

略儀ではございますが、書面をもちまして年度末のご挨拶を申し上げます。

敬具

【例文②】
拝啓

春陽の候 貴社におかれましては、ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
また、本年度はひとかたならぬご懇意を賜り、心よりお礼を申し上げます。 
(主文)
なお、来年度ともご高配を賜りますようお願い申し上げます。

略儀ではございますが、書面をもちまして年度末のご挨拶を申し上げます。

敬具

【例文③】
拝啓

春寒の候 貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
毎々ひとかたならぬお引き立てをいただきまして、厚く御礼申し上げます。
(主文)
来年度も引き続き、ご厚情を賜りますよう伏してお願い申し上げます。

略儀ながら、書中をもちまして年度末のご挨拶を申し上げます。

敬具

上の文例の(主文)の箇所では、先方との仕事(取引)での感謝、もしくは年度内の自社のトピックスなどを入れようにします。あくまでも挨拶状ですので、先方への感謝の気持ちを込めて今後の仕事につながるような文面になるようにしましょう。

まとめ

企業にとって年度末は決算年度月にあたるため、通常の年末年始より重要な節目です。日本人は節目ごとに挨拶をする習慣があり、近年ではメールで挨拶をする場合も多く、実際にビジネスで使える文例を3つご紹介しました。
年度末の挨拶という形式が大事ですので、先方への感謝の気持ちをこめつつ簡潔な文章になるようにするといいでしょう。

以上、「年度末の挨拶の例文(文例)取引先、ビジネス編」でした。