『最終1区画』
土地探しをしていると、分譲地でこの立て看板を目にすることがあります。
売れ残ったのは、何か欠陥があるはず
止めた方が良いのかな?
そんな疑問を解消します。
- 売れ残りになりがちな5つの理由
決して悪い土地が売れ残る訳じゃない- 道路付け
- 周辺環境
- 価格
- 広さ
- たまたま
- 売れ残りが『買い』な理由
分譲地特有の5つのリスクが回避できる- 隣人の、人となりが解らない
- 隣にどんな家が建つか解らない
- 街並みがイメージし難い
- 近隣に便利施設が無い
- コミュニティが不明
こんな内容を知って、スッキリしよう。
価格と売れ残った理由が納得できるのであれば、
最後の1区画は絶対に『買い』です。
売れ残りになりがちな理由5選
例えば全20区画の分譲地が有ったとして、
最後の1区画になる土地には、どんな特徴があるのでしょうか?
売れ残になりがちな土地の特徴は、この5つ。
- 道路付け
- 周辺環境
- 価格
- 広さ
- たまたま
売り出し価格と土地の特徴のアンバランスにより、売れ残ります。
決して悪い土地が売れ残る訳じゃない。
1.分譲地の道路付け
北向きの土地は、残りやすい
分譲地で人気なのは
- 南道路の土地
- 角地
陽当たりがいい土地は、誰もが欲しく、人気です。
逆に北向きの土地が残り易い。
けれど、最近の住宅は気密・断熱も高く空調も整ってます。
それに、人の目を気にしてずっとカーテンを閉じてるなら、陽当たりの意味は薄い。
昔ほど陽当たりを気にする必要はないけれど、陽当たり信仰は根深い。
方角に関しては、ココ!
2.分譲地の周辺環境
特徴のある土地は、売れ残りやすい
陽当たりが良いので公園に面した土地を喜ぶ人も居れば、
公園の近くは、遊び声がうるさい!砂ぼこりが来る!として、嫌悪する人も居ます。
端の土地は、隣に何が来るか解らないと、敬遠する人も居ます。
いろいろな考え方があるけれど、ゴミ集積場の近くは売れ残り易い。
ゴミ捨てマナーによる部分も有るけれど、気にはなる。
3.分譲地の価格
- 土地は広いが場所がイマイチ
- 場所は良いが、狭い
どっちを選びますか?
道路付けや土地面積で、売り出し価格は、1区画づつ異なります。
いくら条件が良くても、予算オーバーの土地には手が出ない。
ローコストを考えている人は、安ければ多少の難は許容する。
一方、『家探しは、土地探し』。
建物の不満は改築で改善できるけれど、土地の不満は改善できない。引っ越すしかない。
こう考えて、建物予算を削っても土地に予算を割く人も居ます。
結果的に、価格の割に狭い土地が売れ残り易い。
4.分譲地の広さ
- 土地は広いが、北道路
- 土地は狭いが、南道路
どっちを選ぶか?
土地は広い方が良い。
当たり前です。
これも価格・道路付けとの天秤になる。
広さ・価格・南道路、全てを兼ね備えた土地は有りません。
どれに優先順位を置くかで、どの土地を選ぶかが決まってくる。
価格の割に狭い土地が売れ残り易い。
5.たまたま
決定的な理由が見当たらない、『最終1区画』もあります。
分譲地の中でも、平均的で特徴の無い区画の場合が多い。
本当に、順番的にたまたま最後になっただけ、とも思える。
けれど、
売れ残った理由を見逃している気がして、
『たまたま』売れ残った土地は買いづらい
売れ残った理由を不動産会社に聞いても、『たまたま』では納得できないですよね?
何か、裏がありそうで買いにくい。
建築条件付きの土地のことなら、ココ
売れ残りが『買い』な理由5選
価格と売れ残った理由が納得できるのであれば、
最後の1区画は絶対に『買い』です。
最後の1区画は、不動産会社も早く売りたい。
1日でも早く完売させて、次の物件に力を注ぎたい。
『完売御礼』
この看板を立てるのも、不動産会社のコマーシャルです。
だから、値引きも期待できます。
売れ残った理由が飲み込めるのであれば、最後の1区画は絶対に『買い』です。
『買い』な理由はこの5つ。
分譲地の5つのネガが回避できるので最終1区画は『買い』
分譲地のネガ5つ
- 隣人の、人となりが解らない
- 隣にどんな家が建つか解らない
- 街並みがイメージし難い
- 近隣に便利施設が無い
- コミュニティが不明
1.隣人の、人となりが解らない
隣人の顔を見てから、土地を決められるメリットは計り知れない。
分譲地は、お隣さんとして、どんな人が来るか解りません。
クレーマーだったら、逃げるしかない。
- 家を買ったばかりだとか
- 話せば、解り合えるとか
- 時間が解決するとか
そんな適当な慰めでは何も解決しません。
相手を変えようとするのは、無駄です
精神的にやられてしまう前に、とっとと引っ越して、逃げ出すしかない
お金の負担は大きいけれど、かけがえのないものを失いたくない
家はあくまで器、中身があってこそです
マンションなら逃げ道もあるけれど、戸建ては逃げるが勝ちです。
2.隣にどんな家が建つか解らない
隣の家を見てから、土地を決められるメリットは計り知れない。
もし、理想の家を手に入れた直ぐ後に、隣の家が建って
- リビングの正面に隣の窓があったら
- リビングに陽が当たらなくなったら
- 隣の家がゴミ屋敷になったら
- 騒音・異臭がしてきたら
窓の位置をずらすのが常識だけど、そんなことを言っても始まらない。
陽当たりはお互い様と考えるしかないけど、間取りで解決ででたはず。
ゴミ屋敷化したら、問題外
逃げるしかない
いずれにしても、新築の明るい雰囲気に影を落としてしまう。
3.街並みがイメージし難い
街の雰囲気を見てから、土地を決められるメリットは計り知れない。
分譲したての空き地ばかりの状態では、将来の街並みをイメージできません。
街灯などの防犯、夜間の人通り、街並みの雰囲気も解りません。
街の雰囲気が、期待外れになる可能性もある。
4.近隣に便利施設が無い
近隣施設を知ってから、土地を決められるメリットは計り知れない。
分譲したての空き地ばかりの状態では、近隣にコンビニやスーパーも期待できない。
インフラが整うまでは、不便な思いをしがちです。
近隣の状況が解ってから決められるのは嬉しい。
逆に、インフラの老朽化も一挙に来ます
30から40代の同一世代が分譲地に集まるので、30年後には老人ばかりの街になる。
購買意欲も無くなるので、コンビニやスーパーも撤退するだろう
このリスクは、『最終1区画』も回避できない
5.コミュニティが不明
先行して入居した家族の様子を見てから、購入を決められるのは大きい。
30から40代の同一世代が分譲地に集まりがちです。
子育て世代が集まるので、子供中心のコミュニティに成りがちです。
- 夜中、早朝に子供の叫び声がするかもしれない
- あなたの家のリビングの前が、子供の遊び場になってるかもしれない
どんな間取りにすれば良いのか?
売れ残り分譲地が『買い』な5つの理由 まとめ
最後に立てるからこそ
良い家が建つ
分譲地が売れる順番と、住み心地が良い順番は、別物です。
売れ残りの区画だって、良い家は立ちます。
隣人や街の様子が解らないのが、分譲地のネガです。
けれど、『最終1区画』ならネガで無くなります。
隣人の様子、街の様子を知ってから購入を判断できる。
思わぬ落とし穴にハマる可能性を取り除けるのは大きい。
- 君子危うきに近寄らず
- 逃げるが勝ち
家はしょせん、器です。
万一の場合、住む人が幸せになれない器に長居は無用です。
授業料だと思って、早めに逃げるが勝ち!
借金だけが残ったとしても、家族の幸せには代えられない。
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