土地探しをしていると、『建築条件付き』の土地に出会います。
ニュータウン的に、何件かまとめて売り出されていることも多い。
建築条件付き土地って、どうなんだろう?
土地だけ買うのと比べて、
得なの?
損なの?
そんな疑問を解消します。
- 建築条件付き土地のメリット・デメリット
- 向いている人・向かない人
こんな内容を知って、スッキリしよう。
向き不向きが大きいので、自分に合ってるかが判断基準になる。
建築条件付きの土地とは?
建築条件付き土地とは、3ヶ月程度の一定期間内に、
指定された施工会社で家を建てるのが条件になってる土地
建築条件付きの土地は、建売住宅と自由設計住宅との中間的な位置づけになります。
- 建売住宅
建築済みの一戸建て住宅を、土地・建物同時に買います
建築済みなので、間取りや内装は変えることが出来ない
業者にとって、儲けは大きいが売れ残るリスクも大きい - 建築条件なしの土地
土地だけを買います
建物の条件は無い、自由設計住宅
建物は、別途施工会社を自分で探して発注します
自由に施工会社を選べるし、建物の間取りなど設計も自由
業者にとって、リスクは少ないが得られる儲けも少ない。 - 建築条件付きの土地
指定の施工会社に建築発注するのが条件になってる土地
ある程度建築プランは決まっている
大幅な設計変更は出来ない場合が多い
業者にとって、売れ残るリスクが小さく儲けが大きい。
建築条件付き土地ってどうなの?【メリット4選】
建築条件付き土地を選ぶメリットは4つ。
- 土地が安い
- 施工会社を探す手間が無い
- 間取りなどに悩まなくていい
- 入居までの期間を短縮できる
1.土地が安い
周辺相場と比べて、数%ほど土地単価が安い場合が多い。
同じ予算なら、広い家を手に入れられます。
土地を安くすることが出来る理由
- 建物が受注出来るので、建物でも利益を上げられる
- 建築プランの幅は決まってるので、建築材料・作業員をあてがい易い
土地・建物セットでの利益を考えれば良いので、土地を安くして集客力を上げてます。
建築条件は施工会社の条件だけ無く、
建築条件は施工会社の指定だけ無く
建物も数パターンから選ぶ方式になっている場合がほとんど
このため、手持ちの建築資材が使えるので効率的。
作業員も馴れた作業しかしないので、作業効率がいい。
建物で儲かる仕組みが出来てるのです。
2.施工会社を探す手間が無い
土地を探し契約して、
建築会社を探して契約して
間取りを打ち合わせて
内装を選ぶ。
これらを、家づくりとして楽しむ人ばかりでは有りません。
面倒だと感じる人も少なくない。
けれど、建売住宅も味気ないと感じる人にとって、建築条件付きは、良い折衷案です。
ある程度の好みを反映できて、煩わしさが無い。
3.間取りなどに悩まなくていい
特別な趣味嗜好が無いのなら
施工会社の基本設計が
一番住みやすい家だったりする
家づくりには、こだわり抜いた
こういう人もいるけれど、
人の嗜好は、それほど変わりません。
『Aさんにとって住みやすい家が、Bさんにとって住みにくい』、そんなことはまずない!
人々の嗜好の公約数が、施工会社の基本設計になっています。
こだわり抜いた故に住みにくくになってる、デザイナーズ物件
時どき、目にしますよね!
4.入居までの期間を短縮できる
- 施工会社を探す時間
- 間取りなどの仕様打ち合わせの時間
これらの期間が圧縮されるので、建物の完成・入居までの期間が1,2ヶ月短縮となる場合が多い。
- 建築条件なし:4ヶ月~6ヶ月
- 建築条件あり:3ヶ月~4ヶ月
子供の学校・転勤などの都合で、入居を急ぐ場合はメリットがあります。
建築条件付き土地ってどうなの?【デメリット3選】
メリットの裏には、デメリットもあります。
許容できるのであれば、メリットが生きて来ます。
- 施工会社を選べない
- 施工会社を競合させられない
- 間取りなどの自由度が少ない
1.施工会社を選べない
施工会社の条件付きなので当たり前ですが、選べません。
お気に入りのハウスメーカーが決まっている人には、決定的なデメリットです。
条件付きの施工会社が偶然その会社なんてことは、宝くじが当たるより、無い。
土地の価格にプラスして購入すれば、条件を外せるかもしれないけれど
そこまでして手に入れる土地なのか、よく考えて行動。
家のイメージが出来上がってる人は、そもそも選んではいけない。
2.施工会社を競合させられない
土地を安くした分以上の利益を
建物に乗せられたとしても
対抗できない
建築条件付きの最大のデメリットは、市場原理が働かないこと。
通常ならば、プランを見比べて、競合させて施工会社を決めますが
建築条件付きは、競合が出来ない。
施工会社の見積の妥当性が検証が難しい。
お客様だけ
特別に、
xx万円値引きします!
こんな適当なセールストークで逃げられる。
建物の価格の妥当性を知る
建築条件付きだからと言って、言いなりになる必要は無い。
施工会社の見積が高いと感たなら、その旨を主張しないと損します。
方法は2つ。
- 見積明細を詳細に出してもらう
- 注文住宅の無料見積サイトを使う
『xxx一式』なんて見積を貰って黙ってたら、カモ認定されます。
明細をしっかり記載した見積が必要です。
作り直しを、要求しよう。
そして、注文住宅の無料見積サイトを使って、その見積の妥当性を検証しよう。
無料で、「間取りプラン」「資金計画」「土地探し」の助言を得られるサービスです。
あなたが契約しようとしている物件が、相場と比べて、契約の価値があるのかが解ります。
良心的な信頼できる業者だというウラを取らずに契約するのは
命綱をつけないバンジージャンプと同じ。
生還の望みは無い。
3.間取りなどの自由度が少ない
手間を省いて、在庫のある材料で手慣れた作業をリピートするから
効率よく安く建てられるのです
自由設計を広告にする、建築条件付きでも、2,3パターンを選べる程度です。
間取り・内装を自由には選べません。
業者だって、善意で建築条件を付けてる訳では無い。
条件を付けた方が儲かるのです。
家探しは、土地探しの部分が大きい
- 閑静で利便性が良い土地
- 南向きの陽当たりが良い土地
誰でも、そんな土地に家を建てたい。
条件のいい土地には、建築条件を付けても客は来ます
魅力ある土地を手に入れた業者が土地売買の利益だけで満足するはずが無い。
建築条件付き土地メリット4選、デメリット3選 まとめ
施工会社が決まってるのは、決してネガでは無いけれど
信頼できる施工会社という大前提があればこそ
施工会社の査定をしっかりと
建築条件付きの土地は、訳も無く条件が付いているのでは無い。
条件を付けた方が業者のメリットが大きいから、条件を付けてます。
信頼できる業者だというウラが取れて、かつ、業者のメリットが許容できるなら
初めて、築条件付き土地も選択肢に入ってきます。
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