庭を造るほどの土地は、無い。
だけど、
- 人目を気にせず、ゆっくりとした時間を過ごしたい
- 日当たりのいいところでくつろぎたい
こんな悩みは、家づくりの工夫で何とかしたい。
屋上を作るのはどうなんだろう?
屋上のメリット・デメリットが知りたい!
そんな疑問を解消します。
メリット
- 人の目を気にしなくてもいい
洗濯もの
プール
バーベキュー
夕涼み - 日当たりのいい空間が手に入る
日光浴
家庭菜園 - 見晴らしが良い
天地観測
花火大会
デメリット
- 雨漏り対策
- 断熱処理
- 高い建物からの視線
- 施工・メンテ費用
- 掃除が大変
- 転落の危険
- バルコニーは部屋が減る
こんな内容を知って、スッキリしよう。
注文住宅で屋上を作るネガを挙げるのは、簡単です。
でも、注文住宅を建てようと思ったのは、なぜ?
ありきたりの家を建てるなら、建売を買えばいいだけです。
屋上は、全く手が届かない訳じゃない。
ネガが許容できるのであれば、屋上はアリです。
注文住宅での屋上を作るメリット
屋上のメリットを後から追加するのは不可能です。
- 人の目を気にしなくてもいい
- 日当たりのいい空間が手に入る
- 見晴らしが良い
屋外の空気は、気持ち良いものです
1.人の目を気にしなくてもいい(プライバシーの確保)
隣の家や通りから離れた場所に家を建てられるのであれば、プライバシーは守られる。
人目を気にせず、カーテンを開け放せるのであれば、屋上は無くても良い。
違うのであれば、屋上は有力候補です。
洗濯もの
洗濯物を他人に見られるのは、誰でも嫌ななものです。
けれど、部屋干しばかりという訳にもいかない。
屋上であれば、人目を気にせずに思い切り干せる。
プール
夏休みにプールに水を入れて子供を遊ばせる。
子供は大喜びでだけど、世の中にはオカシナ人もいる。
変な人に目を付けられないようにしたい。
人目のない屋上で遊ばせられたら理想です。
バーベキュー
休日にバーベキューも良いけれど、狭い庭では難しい。
回りを気にしながらでは、開放感が満たされません。
屋上でなら、思い切り楽しめる。
※大声はマズいけどね!
夕涼み
エアコンの風ばかりでは、体が冷えてしまいます。
夏の夕暮れを見ながら、スイカでも食べて夕涼みしたい。
小さな出来事かもしれないけれど、
子供にも、あなたにも、きっと一生の思い出になります
かけがえのない、家族のだんらん
2.日当たりのいい空間が手に入る
市街地では、十分な日当たりを得るのは難しい。
高い場所から市街地を臨むと、屋根にばかり陽の光が反射してます。
日光浴
屋上を第2のリビングとすれば、全身に陽の光を浴びられる。
ゆったりとした時間を過ごすため、わざわざ遠くに出かける必要もない。
チョッとしたリゾート気分。
あなたは、何をして過ごしますか?
家庭菜園
- 屋上に直接土を入れて、芝生をはやし断熱効果を狙うのもいい
- もっと実用的に、トマト・ナス・きゅうりなどの野菜をつくってもいい
- タンブラーで花を飾るだけでも楽しい
夢は広がる
3.見晴らしが良い
タワーマンションだけが景観を楽しめる訳じゃない。
戸建ての屋上から見る景色も、十分楽しめます。
天地観測
天体観測は、山奥の真っ暗闇でしか出来ないと思ってませんか?
町明かりのある住宅街でも、メジャーな星であれば十分可能です。
月はもちろん、土星の輪だって見られます。
自由課題のネタには困らない。
花火大会
花火は、想像以上に遠くからも楽しめます。
たとえ小さくしか見られなくても、家族の会話ネタには十分。
思い出深い夜になるに、違いない。
注文住宅での屋上を作るデメリット
屋上を作ることのデメリットを挙げるのは容易です。
屋上を作ったのは失敗だったと後悔する人も居ます。
けれど、全く話にならない?
- 転落の危険
- 雨漏り対策
- 高い建物からの視線
- 施工・メンテ費用
- 掃除が大変
- ルーフバルコニーは部屋が減る
1.雨漏り対策
傾斜のある屋根は、雨が貯まることが無いけれど、屋上には貯まります。
排水溝の清掃も欠かせないし、防水加工のわずかなミスも見逃せない。
天井に雨シミが出来たら、笑えない。
2.断熱処理
屋根裏スペースは、断熱に役立ってます。
夏の熱気や冬の冷気に屋根がさらされても、屋根裏スペースで緩和されます。
しかし、屋上を作ると屋根裏は無くなる。
外気の熱が屋内に伝わりやすくなります。
屋上には、防水とともに断熱処理が欠かせない。
3.高い建物からの視線
せっかく屋上を作ったのに、近隣マンションからの視線が気になることもある。
- 隣家からの視線は、バルコニーシェード
- 高層マンションからの視線は、サンシェード
けれど、各種目隠しで対策は可能です。
紫外線防止にもなる。
4.施工・メンテ費用
一般的に屋上には、プラス2百万~3百万円のコストが掛かります。
定期的に、防水加工のやり直しも必要です。
費用が一番のネックになりがちだけど、屋根ならメンテフリーな訳じゃない。
ランニングコストは同等とすれば、初期投資の金額差だけ。
全く手が届かない金額では無い
後から屋上を追加するのは不可能なので悩ましい
5.掃除が大変
屋上は汚れないと思いがちだけれど、思いのほか掃除が欠かせない。
どこからか、落ち葉がやってくるし、土埃も貯まります。
排水溝が詰まって、プールになったら笑えない。
6.転落の危険
屋上広場又は二階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが一・一メートル以上の手すり壁、さく又は金網を設けなければならない。
e-Gov法令検索 建築基準法第126条
もちろん転落防止柵を設置するけれど、子供だけで遊ばせるのは避けたい。
安心安全を求めると、屋上から転落する危険は気になります。
2階程度の高さから落ちても、打ち所が悪ければタダでは済まない。
7.ルーフバルコニーは部屋が減る
屋上に近い形として、部屋の一部をルーフバルコニー化する方法もあります。
屋上に上がるには、階段を上る必要があります。
けれど、ルーフバルコニーならバリアフリー。
容易に屋外へ行き来できる。
難点は、屋上ほどの開放感が無いことと、部屋の面積が減ること。
十分な部屋面積があってこそのルーフバルコニー。
注文住宅で屋上は失敗? まとめ
あなたの家です。
あなたのこだわりを、どこに込めますか?
注文住宅に屋上を作るデメリットを挙げるのは簡単です。
- せっかく作っても、活用しなかった人もいる
- 屋上コストを他に振り分けたい気もする
- 小まめに掃除するのが面倒な気もする
防水のミスが許されないので、建築会社も慎重になりがちです。
屋上を作るのは、家づくりの分岐点になります。
けれど、屋上のある生活は捨てがたい。
ネガが許容できれば、承知の上でコダワルのも注文住宅です。
ありきたりの仕様で満足なら、建売を買えばいい。
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