こんなチラシが、郵便受けに入って来ませんか?
このマンション限定で、買いたい人が1組居るようだけど、
本当に、そんな人が居るの?
そんな疑問を解消します。
- そんな人は居ません
- 売却マンションの在庫を増やしたいだけ
- 今時、チラシで連絡してくるのはカモ
こんな内容を知ってスッキリしよう。
このマンション限定で欲しくなるほど、あなたのマンションは希少価値がある?
郵便受けのチラシは客寄せルーティーン
写真の一番上はボカしているけれど、このマンションの固有名詞が入ってます。
『自分の住んでいるこのマンション限定』で至急探している人が1組居る!
もう買手が居るなら
直ぐに、高く売れそうだ
他に決まる前に、早く連絡しよう!
鏡を見てみよう。
きっとあなたは、こう映っている。
法人のバリエーションもある
こちらのチラシは、文字が一杯です。
よく読むと、
- 法人が現金で買いたがってる
- ローンが組めずにご破算になることも無い
- リフォームも不要
- 設備故障の修復責任も無い
- 価格も値上げに応じる
マンションを売却したい人にとっては、ありがたい話がこれでもかと書いてある。
買手の法人は、きっとこんな人に違いない。
前世でよほど徳を積んだ人でないと、こんな買手には巡り合えない。
この手のチラシは客寄せルーティーン
隣のマンションにも、マンション名を変えただけの同じチラシが入っているに違いない。
その隣のマンションにもね!
あなたが、中古マンションを探す人の気持ちになって見よう。
中古マンションを探している人が、〇〇マンション限定で探すはずがない。
- 今、このマンションに住んでいて、子供が成長して手狭になった?
- 親が住んでいて、子供がUターンしてきた?
- 皆があこがれる、ステータス性抜群のマンション?
どれも、有りそうにない。
そんな有りそうにない買手が、毎週のように現れるはずがありません。
郵便受けいっぱいになるほど居るはずがない。
薄々、わかってると思うけど、ただの客寄せルーティーンです。
スーパーのチラシと同じ。
仲介業者は、売却物件が欲しい
- マンションを売りたい人
- マンションを買いたい人
仲介業者が欲しいのは、売りたい人です。
売りたい人をチラシで集めて、専任媒介契約を結べば自分だけが売る権利をもらえる。
一方、買手は気まぐれです。
買いたい人と専任契約を結ぶことは出来ません。
『この仲介業者からしか買わない』、なんて契約は無い。
他の仲介業者の物件を買ってしまうかもしれない。
買うのをやめてしまうかもしれない。
中古マンションの在庫を抱えていれば、そんな気まぐれな買手にアピールもできる。
うまくすれば、売手・買手を両方自社で見つけれ、両手にもできる。
両手取引なら1度の売買で、売手・買手の両方から仲介手数料をダブルでもらえる。
おいしい。
ウソの買手をでっちあげるのは、違法じゃない
法的に禁止されているのは、この2つ。
- ウソの物件情報
実際には無い物件の広告で人集め - 誇大広告
最高級、格安などの、根拠が無く誤解を与える広告
架空の買手は、どちらにも当てはまらないので違法性は無い
限りなくグレーだけどね!
チラシで連絡してくるのはカモ
あなたは、他の人に決まってしまわない前にと、急いでチラシの電話に連絡してアポを取ります。
やってきた仲介業者に、あなたはこう映ってます。
チラシの人は、他を買ってしまった
残念だけど、チラシの人は諦めて
他物件を買われました
でも、任せてください!
こう言われるに違いない。
高値で売ることを約束して、専任媒介契約を結ぶに違いない。
その後、買手が現れずに放置されるに違いない。
1ヶ月後に、こういわれるに違いない。
値下げしましょう!
気が付けば、相場より安値でマンションを手放すことになるに違いない。
仲介業者にとって、手持ちの売却物件は不良在庫じゃない
一般的な商品在庫と違って、在庫を抱えていても固定費が掛からない
仲介するだけなので
痛くもかゆくも無いのです
安値でも、広告費や手間をかけずに売った方が利益が大きい
なんか変ですね
今時、チラシで釣られるのは
チラシを見て連絡する時点で、
あなたは、仲介業者を選ぶ権利を放棄してます
あなたの大切なマンションです。
信頼できて、高値で売ってくれる仲介業者を選ぶ権利を、あなたは持ってます。
チラシを配布する仲介業者の全てを否定はしないけれど、怪しい仲介業者もいます。
簡単に仲介業者を決めてしまわずに、いろんな業者を比較して決めよう。
仲介業者選びが、マンション売却のキモです。
実績があり、信頼できる業者を選ぶのがおすすめ!
見積金額ばかりにに気を取られずに、担当者の人となりを見てきめよう。
チラシの1組買いたい人が居るは本当? まとめ
チラシの買いたい人は、居ません。
安易に電話して、仲介業者を選ぶ権利を放棄するのはもったいない。
ネットでいろんな情報を得られる時代です。
アナログなチラシに踊らされてる時間があるなら、
信頼できる業者で見積を取って吟味する時間に充てよう。