不動産会社と媒介契約を結ぶと、一仕事終えた気になります。
しかし実際は、ここからがマンション売却の始まりです。
期待と不安のときですが、やるべきことをしてから、ゆっくりしよう。
不動産会社と契約したから、
後は任せて置けばいいのじゃないの?
そんな疑問を解消します。
買い手が現れて、部屋を実際に見に来ることを『内覧』といいます。
内覧でいい印象を与え、売買成立に繋げるためにやるべきことは多い。
- 内覧の事前に行う3つのこと
片付け
清掃
修理 - 内覧当日の2つの注意点
明るく迎える
ウソは言わない
内覧で好印象を持ってもらうコツを知って、スッキリしよう。
内覧こそが、買い手が購入を決意する場です。
ここで失敗しては、売却のチャンスを逃す。
売り先行と買い先行の内覧タイミング
- 住み替えには、2パターンがあります。
- 売り先行
今の家を売却してから、次の家を買う - 買い先行
次の家を買ってから、今の家を売る
これにより、内覧の方法も変わってきます。
売り先行と買い優先での内覧の違い
売り優先の内覧
通常の住み替えは、売り先行になることが多い。
今のマンションを売却して、そのお金をベースに次の家を買います。
売り出し価格で買い手が現れればいいけれど、
- なかなか売れないために値下げすることになるかもしれない
- 買い手が値下げを要求してくるかもしれない
- 半年たっても売れないかもしれない
実際に売れて資金を手にしないと次の家の資金計画が立ちません。
だから、普通は売り先行になる。
この場合、自分が住んでいる状態で、買い手に内覧して貰うことになります。
汚れて生活感のある部屋だと、買う気がしぼむ
整理・整頓・清掃をして内覧を迎えなくてはいけない
今の家の売却残金をあてにしなくても、次の家の資金計画が成り立つのであれば買い優先が望ましい。
買い優先の内覧
次の家を買った後に、今のマンションを売り出すのが買い優先。
引っ越した後であれば、空き部屋状態のマンションで内覧出来ます。
自分の生活を見せ無くて良いので、気は楽です。
それに、家財道具が無い方が部屋が広く見えて好印象を得やすい。
しかし、今のマンションを売却せずに次の家を買うのは勇気が要ります。
一時的にせよ、両方のローンを背負うことになるかもしれない。
よほど人気のマンションで、直ぐに買い手が見つかる自信が無いと出来ない選択です。
内覧の事前に行う3つのこと
汚れて荒れたマンションを買う気にはなりません
リフォームする必要は無いが清潔感は必要です
買い手が望むのは、広くて清潔なマンション
売り先行の内覧を前提とすると、事前に行うことは3つ。
全ては、買い手に好印象を持ってもらうため。
- 片付け
- 清掃
- 修理
1.1片付け
床をたくさん見せるのが、広く見せるコツ
部屋を広く・清潔に見せるコツは、
モノを減らすこと。
引っ越し前提なのだから、これを機に部屋を片付けよう。
- 思い切って断捨離
- 整理整頓
実際の部屋面積よりも、パッと見の第1印象で広いイメージを持ってもらいたい。
まずは、リビングに置いてあるモノを減らそう。
必需品以外は全て片付け!
2.清掃
新品交換する必要は無いけれど、清潔なマンションが好まれる。
特に念入りに清掃したいのは3ヶ所。
- 玄関
- 水回り(トイレ・洗面台・台所)
- リビング
手が取れないのであれば、業者にハウスクリーニングを依頼する手もある。
3LDKで6万円前後かかるけれど、プロの掃除はやはり違います。
①.玄関
入った瞬間に、イヤな臭いがしたら全てが台無し
第1印象は、その後の印象を支配してしまいます。
玄関に入った瞬間の第1印象をよくするため、玄関は念入りに。
- 不要な靴・傘の廃棄
- 床の土汚れ
- 玄関扉の汚れ
マンションの玄関は窓に面してないことが多いので、靴の匂いがこもりがちです。
住んでいる人は気付きにくいけれど、臭いに気をくばりたい。
②.水回り
トイレ、お風呂、洗面台、台所。
水回りが汚れていると汚らしく見えやすい。
使用感は仕方ないけれど、ゴミ・水アカ・カビを清掃しておこう。
③.リビング
内覧で、一番いる時間が長いリビングも印象を良くしておきたい。
断捨離して、床面をおおk魅せるとともに、フローリングの汚れを掃除しておこう。
フローロングのキズは、DIYグッズで治せるのあれば、対処しておきたい。
ただし、モノを置いてフローリングのキズを隠すのは止めた方が良い。
隠ぺい工作と後から言われたくない。
3.修理
給湯器、床下暖房などに故障個所があっても、直す必要は無い。
修理費用をそのまま売価反映出来ないので、現状渡しとした方が良い。
一方、扉の立て付け、サッシのスベリなど、清掃や簡単な修理で治せるものは直しておこう。
サッシが軽く動くなど、チョットしたことが好印象に繋がる。
内覧当日の2つの注意点
内覧希望者がやって来る当日は、気を付けることは多くない。
- 明るく迎える
- ウソは言わない
内覧に来るのは、友人では有りません。『お客さま』です。
礼節を持って接しよう。
1.明るく迎える
物理的な明るさはもちろんですが、笑顔も大事。
- 新鮮な空気に入れ替えて置く
- カーテンは全て開ける
- 照明は全て点灯しておく
- 花など飾って置く
- 笑顔で出迎える
- 新しいスリッパを用意する
他人に部屋の中を見て回られるのは、いい気持ちはしないけれど『お客様』です。
なるべく自由に見て頂けるように、引っ込んでいよう。
2.ウソは言わない
良い印象を持ってもらいたいけれど、ウソはマズい。
- 設備の不具合
- 部屋のキズ
- 近隣の騒音 などなど
アピールをしたい気持ちは解るけど、隠すと後が面倒です。
言い回しに気を付ける必要はあるけれど、ウソはやめよう。
私の失敗談
不動産会社と仲介契約を結んで、ホットしていたら、翌週の金曜日に電話がありました。
日曜日に内覧を希望されている方が見えるとのこと。
急な話なので、断ってもいいとの事でした。
断る訳がない。
そう、土曜日の夜遅く、日付が変わるまで大掃除しました。
季節ものを片付けて、雑誌を処分して、雑巾がけして。
当日はクタクタでしたが、何とか雰囲気は出せたはず。
残念ながら、成約には至りませんでしたが、『内覧』には馴れた。
【その7:内覧での注意点】 まとめ
不動産会社と仲介契約をすると、いよいよマンション売却が始まります。
チラシを見た買い手が来る前に、部屋の中をキレイにしておこう。
買い手が望むのは、広くて清潔なマンションです。
モノを減らして断捨離し、大掃除しておこう。
当日は、基本的には不動産会社の仕切りに任せて、
振られたら、明るく答えるだけでいい。
内覧を煩わしく感じるかもしれないけれど、誰も来ないのも困ったものです。
自分の部屋のチラシを何度も手に取ったり、
ネットに掲載されているのを毎日覗いて
ため息が出てしまう。