都民ファーストの会とは?メンバーリスト紹介。トランプ氏がパクった疑惑は本当か?

都民ファーストの会とは?メンバーリスト紹介。トランプ氏がパクった疑惑は本当か?

東京都の小池知事を支援する政治団体として発足した「都民ファーストの会」が、2017年1月23日に夏の都議会議員選挙の1次公認候補4人を発表、ならびに今後は地域政党として活動することを明らかにしました。
今回は地域政党「都民ファースト」のメンバーリスト、また“都民ファースト”とはどういった意味なのかなどについてまとめました。

都民ファーストの会メンバーリスト

2017年1月23日に「都民ファーストの会」は、夏の都議会議員選挙の1次公認候補4人を発表しました。2016年の夏の都知事選で小池知事を支持した都議会会派「かがやけTokyo」から現職の都議3名、また同じく都知事選で小池氏を支持し自民党東京都連から除名処分された区議1名です。簡単なプロフィールとともにご紹介します。

【音喜多 駿(おときた しゅん) 都議】
1983年9月21日生(33歳)
東京都北区 出身
早稲田大学政治経済学部政治学科 卒業
東京都議会会派「かがやけTokyo」所属 →「都民ファーストの会」東京都議団 幹事長

【両角 穣(もろずみ みのる) 都議】
1962年3月19日(53歳)
東京都八王子市 出身
明治大学政治経済学科、埼玉大学大学院政策研究科修了
東京都議会会派「かがやけTokyo」 幹事長 →「都民ファーストの会」

【上田 令子(うえだ れいこ) 都議】
1965年5月21日(51歳)
東京都台東区 出身
白百合女子大学文学部 卒業
東京都議会会派「かがやけTokyo」 →「都民ファーストの会」

【本橋 弘隆(もとはし ひろたか) 豊島区議】
1961年11月9日(55歳)
東京都豊島区 出身
立教大学法学部 卒業
自民党 除名 →「都民ファーストの会」
本橋氏は自民党東京都連所属ながら、都知事選で小池知事を支持した区議いわゆる“七人の侍”のリーダー格的な存在です。

「かがやけTokyo」のメンバーは音喜多氏、両角氏、上田氏の3名だけでした。今後は会派名を「都民ファーストの会 東京都議団」と変更することも発表しました。
地域政党「都民ファーストの会」の代表は小池知事ではなく、政務担当特別秘書の野田数氏が就任しています。

また、少しややこしいのですが、2016年12月23日に自民党東京都連から除名処分された豊島区議5人(本橋氏を含む)が「都民ファーストの会 豊島区議団」の結成届を出しています。
これは豊島区の話なので、夏の都議会議員選挙の公認候補となった本橋氏以外は上のメンバーリストには加えていません。

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都民ファーストとは?どういう意味?

小池知事が「都民ファースト」という言葉を始めて使ったのが、2016年8月2日の初登庁時に職員への訓示においてでした。
その後、東京オリンピックや豊洲新市場への移転問題などで度々使われ、流行語大賞2016にノミネートされるようになるまで注目される言葉となりました。

「都民ファースト」は意味としては、“都民を第一(ファースト)に考える”ということでしょう。小池知事を選んだ都民たちにとっては「自分たちのことを第一に考えた政治を行ってくれる」という期待と満足感のある耳心地の良い言葉だと思います。

また、小池知事側としても都民の心を掴み、自らの政治姿勢をアピールしやすい言葉でしょう。

ではなぜ、この「都民ファースト」という言葉が大きく取り上げられ、地域政党名としても使われるほどのアピール力があるのでしょう?

それは小池知事の前任者、舛添前知事の政治資金の不正使用疑惑をきっかけとした都政への信頼が失墜したことによるものと考えられます。

東京都の予算は13兆円にものぼり、これはスウェーデンやインドネシアなどの国家にも匹敵する額です。それほどまでの規模で行われる都政は、税収が豊かな故にその使い道があいまいでも特に問題となることは殆どありませんでした。

2020年の東京オリンピックの予算、豊洲新市場への移転決定についても以前はこれほど注目や興味はもたれていなかったと思います。

ところが、前述のように都政への信頼が失墜したことにより、都政への透明化・見える化が求められるようになりました。「都民ファースト」の意味には“都民を第一に考える”と共に “透明化・見える化”というものが含まれていると考えられます。

トランプ氏が都民ファーストをパクった??

最近、「都民ファースト」と似た言葉としてアメリカのトランプ大統領が掲げる「アメリカファースト」がよく取り上げられています。
テレビ番組でも「都民ファースト」をパクったのでは?と冗談で言われることもあるようですが、それぞれの持つ意味合いはかなり異なりますし、何より「アメリカファースト」はトランプ大統領が言い出した言葉ではありません。

かつて“世界の警察”と自他ともに言うほど国際的問題に関与していたアメリカですが、20世紀の終わりごろからアメリカ国内のさまざまな問題が噴出しました。そこで、1992年の大統領選挙の予備選挙で共和党右派のブキャナン氏は国際的問題には可能な限り関与を控え、自国の社会と経済を建て直すことを最優先するという“アメリカファースト(アメリカ第一主義)”を掲げました。こういった考え方はアメリカ国内に昔からあり、当時もこの主張は相当な支持を得ました。

上記の通り「都民ファースト」は“透明化・見える化”が含まれた意味での“都民を第一に考える”あくまでも東京都内の政治であるのに対し、「アメリカファースト」は“アメリカ国民の利益を最優先にする”という保護貿易主義、かつての孤立主義に近い考え方のようなのでかなり違いますね。

まとめ

夏の都議会銀選挙に向けての小池知事側の動きとして、「都民ファーストの会」が地域政党として活動を開始すると明らかにしました。
まず、1次公認候補が4人発表され、メンバーはこれまで知事を支持してきた「かがやけTokyo」の音喜多氏、両角氏、上田氏、豊島区議の本橋氏でした。
これからの「都民ファーストの会」の動きに注目が集まりそうですね。

以上、「都民ファーストの会とは?メンバーリスト紹介。トランプ氏がパクった疑惑は本当か?」でした。

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