都議会議員選挙2017 日程、定数は小池新党が制覇?公明党連携や懸念材料は?

都議会議員選挙2017 日程、定数は小池新党が制覇?公明党連携や懸念材料は?

今年の夏に行われる東京都議会議員選挙の日程が決定しました。あくまでも一地方自治体の議会選挙ですが、全国で最も有権者が多い東京都の議会選挙とあって都民以外も大きく注目しています。
今回は2017年に行われる都議会議員選挙の日程、都議会議席の定数や小池知事が結成した新党「都民ファーストの会」が獲得する議席数を予想してまとめました。

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都議会議員選挙2017 日程はいつ?

2017年1月25日(水)、東京都選挙管理委員会事務局により東京都議会議員選挙の日程が発表されました。

告示日  2017年6月23日(金)
選挙期日 2017年7月2日(日)

任期は4年、現職議員の任期満了日は7月22日です。
規定により、『任期満了前の30日以内、または解散の日から40日以内』とされており、発表前は6月末もしくは7月上旬と予想されていました。

定数は?議席は小池新党が制覇する?

現在の東京都議会の議席数は127席です。その内、自民党が57議席で第1党、公明党が23議席で第2党、続いて共産党17議席、民進党14議席と続きます。

議員数は127名、選挙区は42の選挙区に分けられています。
東京都には23区、26市、5町、8村の自治体があり、選挙区は人口に応じて1名から最大8名まで議席が割り当てられています。

2017年の都議会議員選挙に大きく影響を及ぼす勢力といえば、やはり小池知事が主催する「希望の塾」とそれを運営する「都民ファーストの会」です。
30人超の候補者擁立に向け、1月7日に約1,600人が「選抜試験(筆記)」を受験し、この中から200人を選抜した後、合格した塾生に対して選挙プランナーによる専門講座を開き選挙戦の進め方について指導して候補者を育成するようです。

また、1月23日には小池知事を支援する政治団体「都民ファーストの会」が現職の都議3名と区議1名を第1次公認候補として発表、ならびに今後は“地域政党”として活動していくと発表しました。

更に都議会議員選挙に向けて小池知事は公明党とも関係を深めているようです。また、民進党の一部も小池知事を支持する姿勢や自民会派から離脱して知事との連携を模索する都議もいるようです。昨年の都知事選で都民からの圧倒的な支持を受けた小池知事と連携することで、少しでも議席数を伸ばしたい思惑があるのでしょう。

以上のことなどから、選挙の情報サイトでは小池新党(都民ファーストの会)が全ての選挙区で候補者を擁立した場合は50議席獲得に迫り、公明党(議席数は変わらず)と連携すると過半数の64議席以上になるのではという予想もされています。この場合、自民党は議席数を半数近く減らす大敗と予想されています。

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自民党と公明党が連立解消で、ますます小池知事が有利

現在第1党で57議席を持っている都議会自民党も単独では過半数には届かず、都議会公明党と連立をすることによって都議会の三分の二を占めていました。しかし、2017年12月に突然、都議会自民党と都議会公明党が連立を解消しました。

これは議員報酬カットなど小池知事による東京都大改革に賛成する公明党と小池知事と対立する都議会自民党で考え方が異なったためと見られており、前述しているように小池知事と公明党は急速に関係を深めていることがあるからのようです。

都議会自民党と都議会公明党は1979年以来、40年近くにわたって連携して都政にあたってきましたからこれは大きな出来事です。今後の都政運営はもちろん、7月の都議会議員選挙にも大きく影響を及ぼしそうですね。

小池新党の懸念材料

ところで、このままだと小池知事が率いるグループもしくは新党が大勝して都議会議席を制覇しそうですが、懸念材料もあります。

就任直後に東京オリンピックの開催経費削減と豊洲市場の移転にストップをかけましたが、昨年末にオリンピックの会場は既存案を受け入れざる得なくなり、また豊洲市場については次々と問題が発覚して解決へはまだ時間がかかりそうです。
これらは問題提起としては良かったのですが、解決していく手腕としてはもたいついている印象もあります。状況次第では、7月までに小池知事を支持する勢いが失速する可能性も否定できません。

都議会議員選挙は非常に「風」を受けやすい地方自治体選挙ともいわれています。
例えば、前々回2009年の選挙では政権交代が起こった年にあたり、都議会議員選挙でも民主党が第1党となり自民党は大きく議席数を失いました。
選挙戦までにはまだ時間があり今後の展開はまだ予測しきれませんが、都議選の前哨戦ともいわれる千代田区長選、西東京市長選が1月29日告示、2月5日選挙期日とあります。この結果に注目ですね。

まとめ

東京都民だけでなく、日本中からも注目される2017年の都議会議員選挙は7月2日に行われると発表されました。現在の都議会では支持基盤の薄い小池知事が擁立する候補者たちが、新党として、第1党の都議会自民党からどれくらい議席数を獲得するのかが注目されます。

以上、「都議会議員選挙2017 日程、定数は小池新党が制覇?公明党連携や懸念材料は?」でした。