支持政党なし、支持なし党とは?候補者や代表はどんな人達?2016参院選

※参考:支持政党なし公式サイト
2016年の参院選に立候補している政治団体の中に「名前が紛らわしい!」「間違えて投票しそう!」など物議を醸し出している政党があります。
その名も「支持政党なし」、略名では「支持なし党」。確かに紛らわしい・・・。選挙ポスターも各所でツイッターやフェイスブックに投稿され話題になっています。
この「支持政党なし」とはどんな政党で、どうしてこんな名前にしたのか、どんな人達が候補者として所属しているのかなど気になることが盛り沢山です。
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支持政党なし、支持なし党とは?
「支持政党なし」は2013年7月に結党されました。代表は佐野秀光という人で1970年9月30日生まれの45歳です。元々この「支持政党なし」は、2009年6月、「どうせ自殺するなら臓器提供を」をキャッチフレーズとした「新党本質」という党名でした。
それから2012年11月、安楽死制度を創設することで、臓器提供や自殺防止に繋がり、国民の将来への不安を軽減すると主張する「安楽死党」に党名を変更しました。
そして、2013年7月、現在の「支持政党なし」を結成するに至りました。
「支持政党なし」はホームページや選挙ポスターを確認すると、政策も一切ないとしています。その代わり当選したら、議案毎にインターネット上で投票を行い、その結果結果を議決権として行使することで直接民主制による民意を国政に反映させるという仕組みだとしています。
確かに代表の佐野氏が主張する内容には一理あります。今の選挙制度では嫌でもどこかの政党、もしくは政党に属している人に投票しなければいけません。誰にも投票したくないという思いで、何も書かないで投票すると無効票にカウントされ、投票数にはカウントされません。
無効票の中には、どこも支持したい政党がないという思いがこもっているのに、結果として反映されないというジレンマ的なものがあるのは納得できます。
それを形にするために「支持政党なし」が受け皿になるという考えはあっていると思います。
そして、ネット上に民意を反映するための投票サイトを作って、議案毎に投票を行ってその結果に沿った行動を取るという仕組みも理に叶っていてその考え方に支持できる部分があります。
ただし懸念点もあります。
・選挙ではネットなどで言われている通り、支持政党なしを支持したわけではないのに1票入れてしまう
→実際、2014年の衆院選で北海道ブロックから立候補して10万票を獲得しています。
・システムに則って民意を集計して議決権を行使だけなので、高い議員給料を支払う必要はない気がする
→参議院議員の年収は約2,300万円。支給される経費も合わせると3,000万円を超えます。
・この政党の議員ばかりになったらそれこそ何も決まらない
→政策一切なしなので、将来「支持政党なし」所属の議員が増えたら大変なことになる
などです。
でもたしかに!と考えさせられる部分はありますね。
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支持政党なしの候補者達
党員はこの佐野氏だけかと思いきや結構な人数がいます。新党本質や安楽死党の時は義理母といっしょに選挙に出たりしていたようです。
今回の参院選では、佐野氏以外に9人の立候補者がいます。
比例代表 本藤 昭子(ほんどう あきこ)
北海道選挙区 中村 治(なかむら おさむ) 北海道出身・63歳
東京都選挙区 おおつき 文彦(おおつき ふみひこ) 東京都出身・49歳
東京都選挙区 佐藤 ひとし(さとう ひとし) 千葉県出身・45歳
東京都選挙区 さめじま 良司(さめじま りょうじ) 鹿児島出身・61歳
東京都選挙区 深江 孝(ふかえ たかし) 大阪府出身・54歳
神奈川県選挙区 片野 えいじ(かたの えいじ) 神奈川県出身・45歳
大阪府選挙区 佐野明美(さの あけみ)熊本県出身
熊本選挙区 本藤 てつや(ほんどう てつや) 熊本県出身・62歳
彼らはどのように集まってきたかわかりませんが、同じサイト内で募集をかけていたようです。その時の募集条件は下記になります。
・支持政党のない方
・政策にこだわりのない方
・党員の多数決の意志決定に素直に従い、使者となりきれる方
・正業もつか、年金だけで政治家でなくても、暮らしていける方
・供託金及び選挙費用を自ら用意できる方
本人に政治的意志はなくてOK、というかない方が望ましいとしているので、つまり「誰でもいいじゃん!」ということになってしまいますね。
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支持政党なしの代表 佐野氏の詳細
代表の佐野秀光氏は、実業家で、株式会社情報通信ネットワークの代表でもあります。政治資金を得るために実業家をやっているそうです。
YouTubeで「支持政党なし」で検索すると佐野氏の映像が沢山出てきます。
こちらは支持政党なしの存在意義を説明するムービーです。聞くとやっぱり「う〜ん、たしかに・・・」と思ってしまいます。
存在を知って、この党の考え方を理解する人が増えると、もしかすると今回の参院選では当選してしまうかもしれません。そうなったとしたら長い日本の選挙制度の歴史を、いやもしかしたら世界の選挙制度の歴史を塗り替えるきっかけになるかもしれません。
今回の選挙結果、とても興味津々です。
以上、「支持政党なし、支持なし党とは?候補者や代表はどんな人達?2016参院選」でした。
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