夏のボーナス 手取り50万円だと額面は?税金の計算方法を知ろう!

夏のボーナス 手取り50万円だと額面は?税金の計算方法を知ろう!

サラリーマンや公務員にとって、夏と冬のボーナス(賞与)は年に2回のお楽しみですね。もらって嬉しいボーナスですが、その明細を見ると税金や社会保険料などが控除されていて悲しくなってしまうこともあります。

今回は手取りが50万円のボーナスの場合、その額面はいくらになるのか?その税金の計算方法について調べました。

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夏のボーナス 手取り50万の場合の額面

ボーナスには給与と同じように額面と手取り金額があります。

額面とは、『税金や社会保険料などが控除される前の会社から支給される金額』のことです。

2016年の全産業の夏のボーナスの平均額は約82万円でした。この金額が額面であり、ここから色々なものが控除されていきます。

手取り金額とは、『額面から税金や社会保険料がすべて控除されて実際に会社から支給される金額』のことです。銀行口座にボーナスとして振り込まれている分は、この手取り金額に当たります。

額面のボーナスから控除されるものは、毎月の給与から控除されているものとほぼ同じで下の4つになります。住民税はボーナスからは差し引かれません。

〇健康保険料(※40歳以上は介護保険料も一緒に納めます)
〇厚生年金保険料
〇雇用保険
〇所得税

控除額については、扶養する家族の有無などによって金額が変わってきます。

一般的にはボーナスの手取りは額面のおよそ80%ですので、手取りが50万円の場合の額面は約62万円の計算になります。では、その計算方法について下記で解説します。

ボーナスの税金の計算方法

手取り50万円の場合に控除される税金や社会保険料などの計算はどのようになっているのでしょうか?

まず、ボーナスの額面から控除される社会保険料や税金について説明します。

控除されるもののうち、健康保険・介護保険・厚生年金はボーナスの額面から1,000円未満を切り捨て、月給と同じ保険料率をかけてその半額を算出します。これらの保険料率は全国の都道府県によって異なります。

雇用保険はそれぞれの保険料率(一般事業で0.4%、建設業などは0.5%)をかけた額を算出します。
※平成28年度から負担率が1/1000引き下がりました。
 
所得税は「源泉所得税」といって、月々の給与とは違い住民税は控除されません。

また、社会保険料とちがいボーナスの額面からではなく、前月の給与から社会保険料を控除した後の給与が基準となります。これに「賞与に対する源泉徴収税額の算出方法の表」に当てはめて算出します。

以上の計算方法から考えるボーナスの手取りがおよそ50万円(額面62万円)の場合の例えの条件と計算は下のようになります。

(例)「東京都在住、40歳、扶養者なし、一般事業」

・健康保険料・介護保険料、厚生年金
(11.54% + 18.182%)× 1/2=14.861%
620,000×0.14861=92,138円

・雇用保険料
620,000×0.004=2,480円

・所得税
620,000×0.04084=25,320円 

※前月の控除後の給与が248,000円の場合

これら全ての合わせた控除額は、119,938円となります。

500,000円 + 119,938円=619,938円

このような計算になるのです。

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30万や100万の場合

では、30万円や100万円の場合はどうなのでしょう?比較しやすいように条件に付いては同じで計算してみましょう。

〇手取りおよそ30万円(額面38万円)の場合

・健康保険料・介護保険料、厚生年金
(11.54% + 18.182%)×1/2=14.861%
380,000×0.14861=56,471円

・雇用保険料
380,000×0.004=1,520円

・所得税
380,000×0.04084=15,519円

※前月の控除後の給与が152,000円の場合
これら全ての合わせた控除額は、73,510円となります。

〇手取りおよそ100万円(額面150万円)の場合
・健康保険料・介護保険料、厚生年金
(11.54% + 18.182%)×1/2=14.861%
1,500,000×0.14861=222,915円

・雇用保険料
1,500,000×0.004=6,000円

・所得税
1,500,000×0.18378=275,670円

※前月の控除後の給与が600,000円の場合
これら全ての合わせた控除額は、504,585円となります。

ボーナスは80万円を越えてくると所得税も増えてくるので、手取りが目減りしてしまうようです。

まとめ

ボーナスの支給が近くなると多くの人は、その金額がどのくらいか予想すると思います。

しかし、ボーナスの額面全て受け取れるわけではなく社会保険料や所得税などが控除されるので、額面の約80%が手取りの額と考えていた方がいいでしょう。

また、80万円以上になってくると所得税の率が大きくなり、控除金額も増えます。なんだかやるせない気持ちにないですね・・・。

以上、「夏のボーナス 手取り50万円だと額面は?税金の計算方法を知ろう!」でした。

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