時候の挨拶例 10月、11月、12月編【ビジネスの場合】

時候の挨拶例 10月、11月、12月編【ビジネスの場合】



手紙を書くうえで大人のビジネスマナーとして欠かせないのが時候の挨拶。どのような例があるのかを知っておけば、様々なシーンで役立ちます。今回は10月、11月、12月の秋から冬にかけて役に立つ挨拶例をご紹介します。

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時候の挨拶例 10月の場合

暑さも和らぎ、急に秋らしくなってくる10月の時期。秋の乾いた風の涼しさや、実り多い秋を感じられるような、季節感のある言葉を時候の挨拶に取り入れてみましょう。

基本的な文章の組み立ては10月、11月、12月ともに同じです。「季節ごとの時候の挨拶」+「相手の状態を気遣う挨拶」+「本題」といった組み立て方を意識するといいでしょう。季節ごとに変わるのは「時候の挨拶」のみです。

相手の状態を気遣う挨拶は、「貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます」や「皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます」といった文章が続きます。挨拶の文章は、基本的には1年を通して同じ文章で問題ありません。ただ、皆様、よりは貴社の方が改まった印象を受けますね。手紙の相手との関係性に応じて、単語を入れ替えて使用するといいでしょう。

その人の性格や、特徴が現れるのが季節に応じた時候の挨拶のチョイス。単に言葉を並べるのではなく、それぞれの意味を知り、手紙を書くときに最適な時候の挨拶を取り入れられると粋ですね。

秋の涼しさを表わす「秋涼」、冷え冷えとしてきた頃なら「秋冷」や「涼寒」、カラリとした空気が綺麗な日は「秋晴」や「清秋」、秋のしっとりとした雨が印象的な日なら「秋雨」、10月も終わりの頃なら「初霜」。これらの言葉を使う場合は、「~候(そうろう)」を使います。例えば、「秋涼の候」といった具合です。

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時候の挨拶例 11月の場合

晩秋とも呼ばれる11月は、秋も終わりに差し掛かっています。夏の暑さから解放された涼しさを感じさせる10月の時候の挨拶とは違い、冬の到来を伝えるような言葉が増えてくるのが特徴です。

上旬の頃なら、陰暦で11月を意味する「霜月」、もしくは旬の菊の花を取り入れた時候の挨拶もおすすめです。例としては、「菊花の候~」や「菊薫る候~」。

中旬から下旬にかけては、霜が降りる様子を連想させる「霜秋(そうしゅう)」や「向寒の候~」が使いやすいでしょう。寒さに向かうと書く「向寒(こうかん)」は、日増しに寒くなってくることをイメージさせます。気温がグッと下がる頃の手紙にぴったりです。まだ本格的な冬ではないけれど、冬の訪れをイメージさせる。11月は、そんな時候の挨拶を取り入れてみてはいかがでしょうか。

時候の挨拶例 12月の場合

秋が終わり冬の季節です。12月の時候の季節では、冬の到来を表わすものや、年末年始に向けての慌ただしさを象徴するような言葉が並びます。

12月のはじめなら「初冬」、初めて雪が降った日には「初雪」を使うのもいいですね。寒さが厳しくなってきた頃なら「寒気」という言葉もおすすめ。冬の冷たい空気を感じさせる言葉です。ちなみに、「さむけ」ではなく「かんき」と読みます。

12月も中盤に差し掛かり、相手が忙しい時期に手紙を差し出すのであれば「師走」を使うといいでしょう。ただし、師走は12月中旬までにつかわれる言葉なので、中旬~下旬にかけては「歳末」を使います。「年末ご多用の折、お変わりございませんか」といった、相手を気遣う言葉もプラスしたいですね。

どのような時候の挨拶を使うのかは、自分と相手との関係性にもよります。相手が目上の方、取引際の方の場合には、かしこまった文例を参考にするといいでしょう。慣れてきたら、10月、11月、12月の文例を自分なりにアレンジして、自分らしさを伝えられる文章を作り上げてみましょう。

以上、「時候の挨拶例 10月、11月、12月編【ビジネスの場合】」でした。

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