アメリカ大統領選挙2016 候補者のクリントンとトランプの支持率推移

アメリカ大統領選挙2016年の候補者、共和党のトランプ氏と民主党のクリントン氏。11月の大統領選挙に向けて、いよいよ選挙戦が本格的になってきましたね。今回は5月から7月までの支持率の推移や、両者の経歴についてご紹介します。
アメリカ大統領選挙2016 候補者のクリントンとトランプの支持率推移
アメリカ大統領選挙2016年の大統領候補者は2名。共産党の「ドナルド・ドランプ氏」と民主党の「ヒラリー・クリントン氏」です。大本命と思われたクリントン氏が思うように支持率を得られない中、過激な発言で注目されているトランプ氏が予想外の快進撃を見せています。
2人の支持率がどのように推移しているのかどうか、ロイター/イプソス世論調査をもとに紐解いていきましょう。今回比較対象とするのは、計4回の世論調査です。
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世論調査期間 | クリントン氏 | トランプ氏 | どちらでもない |
① 5/30〜6/30 | 45% | 35% | 19% |
② 7/1〜7/5 | 46% | 33% | 22% |
③ 7/22〜7/26 | 37% | 39% | 24% |
④ 7/25〜7/29 | 41% | 35% | 25% |
① 世論調査期間5/30~6/30
トランプ 35%、クリントン 45%、どちらも支持しない 19%
② 世論調査期間7/1~7/5
トランプ 33%、クリントン 46%、どちらも支持しない 22%
③ 世論調査期間7/22~7/26
トランプ 39%、クリントン 37%、どちらも支持しない 24%
④ 世論調査期間7/25~7/29
トランプ 35%、クリントン 41%、どちらも支持しない25%
計4回の世論調査を平均して分かるのは、僅かではあるもののクリントン氏の支持率が上回っているということ。しかし、2人の支持率の差は回を重ねるごとに小さくなっていると言えます。しかし、注目すべきは③の世論調査機関で、2%ではあるもののトランプ氏が支持率を逆転させたこと。この理由は主に2つ考えられます。
【1つ目】
調査前の7/18~7/21にオハイオ州でトランプ氏率いる共和党全国大会が開かれていたこと。
【2つ目】
7/24に民主党内で全国委員の委員長であるワッサーマンシュルツ氏が突然の辞任を表明したこと。共和党全国大会と、民主党内の乱れが支持率の推移に影響したのではないかと考えられます。
そして、気になるのが「どちらも支持しない」の割合が回を重ねるごとに増えていること。現地の有権者からは、「第3の候補者が出てきてほしい」という意見も多く挙がっているようです。
どちらも党の代表候補として指示を受けているとはいえ、両者ともに不支持率が半数を超えているという状況。一部では「不人気の大統領候補選」と揶揄されているくらい、歴史的に前代未聞の選挙となっています。
また、支持率の差がわずかであることから、選挙演説でどれだけ有権者を惹きつけられるかはもちろん、党内の状態、思わぬ失言によって2人の支持率が逆転する可能性は0ではありません。両党候補による選挙戦が白熱する8~11月の支持率推移に目が離せない状況です。
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候補者ヒラリー・クリントンの経歴
民主党代表候補者のクリントン・ローダム・クリントン氏は、1947年10月26日生まれ。第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントン氏の妻であり、1993年から2001年までファーストレディーを務めました。彼女は大学院を卒業した後は弁護士としてのキャリアも築いており、アメリカ初のキャリアウーマン、「最強のファーストレディー」として当時注目を浴びました。
クリントン氏は、ファーストレディ時代、上院議長時代、国務長官時代を経て2008年に大統領選出馬を正式に表明。この時には、現大統領バラク・オバマ氏とジョン・エドワーズ氏に予備選で敗れて3位に終わったものの、その後の2015年4月に大統領選出馬を正式に表明しました。
ちなみに、彼女が卒業したウェルズリー大学は、アメリカでは有名な超名門女子大。大学在籍当時のクリントン氏は女性初の卒業式スピーチを行い、その中で、「自分の世代で良き世界を実現する」と喝破したのだとか。ウェルズリー大学初の女性卒業スピーチに続き、アメリカ合衆国初の女性大統領誕生となるのか注目です。
候補者ドナルド・トランプの経歴
共和党代表候補のドナルド・ジョン・トランプ氏は、1946年6月14日生まれ。アメリカでは有名な実業家です。1970年代からオフィスビル開発やホテル、カジノ経営に乗り出し、不動産王の名を欲しいがままに。1980年代後半には一時巨額の債務を抱えたものの、危機を乗り越え、1990年代後半には再びアメリカの不動産王としての地位を取り戻しました。
彼の出身大学ペンシルベニア大学ウォートンスクールは、世界的に最も高い評価を受けているビジネススクールです。その後、ペンシルベニア大学大学院ウォートン校にてMBA(経営学修士)を取得しました。MBAの試験ではただ単に勉強を丸暗記してクリアできるような試験はなく、実際のビジネスで想定されるケースを通してマーケティング戦略や人事戦略のパフォーマンスが試されることになります。実業家として高い実力を持っていることがうかがい知れますね。
過去に大統領を務めたカーター大統領はピーナッツ農園経営者、レーガン大統領はハリウッド映画俳優組合委員長奪という経歴は持つ者の、両者ともに政治経験は0ではありません。政治経験0のトランプ氏が、今後どのような快進撃を見せてくれるか注目です。
アメリカ大統領選挙2016年の候補者クリントン氏とトランプ氏は、現在のところ共に不支持率が半数を上回っている状況です。僅差の支持率の中、今後二人がどのような選挙戦を繰り広げていくかが注目されます。8月~11月にかけては選挙戦がさらにヒートアップすることが予想されますから、目が離せませんね!
以上、「アメリカ大統領選挙2016 候補者のクリントンとトランプの支持率推移」でした。
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