梅雨の時期はいつから?2016年予想。梅雨がないとどんな影響が?

爽やかな春の心地よさに浸っていろんなところに子供と遊びに行っていたら、もうすぐ梅雨入り・・・。ジメジメとした季節がやってきますね。梅雨を通り越していきなり夏になってくれないものかと昔からよく考えたものでしたが、実は梅雨がないとそれはそれで私達の生活にいろんな悪い影響が出てしまいます。
今回は全国の2016年梅雨の時期はいつからいつまでなのか、また梅雨が来ないと一体どんな影響が出るのかについて解説します。
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2016年、梅雨の時期は?
ではまず気になる全国の2016年梅雨の時期です。全国の梅雨入り、梅雨明けの予想を表にしました。平年は測定が開始された1951年以降で測定できなかった年を抜いたデータを基にしています。2016年は平年と2015年の平均値から予想してあります。
平年 | 2015年 | 2016年 | ||||
地域 | 梅雨入り | 梅雨明け | 梅雨入り | 梅雨明け | 梅雨入り | 梅雨明け |
沖縄 | 5月9日頃 | 6月23日頃 | 5月20日頃 | 6月8日頃 | 5月14日前後 | 6月15日前後 |
奄美 | 5月11日頃 | 6月29日頃 | 5月19日頃 | 7月6日頃 | 5月15日前後 | 7月3日前後 |
九州南部 | 5月31日頃 | 7月14日頃 | 6月2日頃 | 7月14日頃 | 6月1日前後 | 7月14日前後 |
九州北部 | 6月5日頃 | 7月19日頃 | 6月2日頃 | 7月29日頃 | 6月3日前後 | 7月24日前後 |
四国 | 6月5日頃 | 7月18日頃 | 6月2日頃 | 7月24日頃 | 6月3日前後 | 7月21日前後 |
中国 | 6月7日頃 | 7月21日頃 | 6月2日頃 | 7月24日頃 | 6月5日前後 | 7月22日前後 |
近畿 | 6月7日頃 | 7月21日頃 | 6月3日頃 | 7月24日頃 | 6月5日前後 | 7月22日前後 |
東海 | 6月8日頃 | 7月21日頃 | 6月3日頃 | 7月24日頃 | 6月5日前後 | 7月22日前後 |
関東甲信 | 6月8日頃 | 7月21日頃 | 6月3日頃 | 7月10日頃 | 6月5日前後 | 7月15日前後 |
北陸 | 6月12日頃 | 7月24日頃 | 6月19日頃 | 7月25日頃 | 6月15日前後 | 7月24日前後 |
東北南部 | 6月12日頃 | 7月25日頃 | 6月26日頃 | 7月26日頃 | 6月19日前後 | 7月25日前後 |
東北北部 | 6月14日頃 | 7月28日頃 | 6月26日頃 | 7月29日頃 | 6月20日前後 | 7月28日前後 |
2015年は平年にくらべ九州地方と東北・北陸地方が遅く梅雨入りし、遅く梅雨明けした年でした。四国から東海はほぼ平年通り、関東甲信は平年より早く梅雨入りし、早く梅雨明けしています。
2016年は桜の開花予想も暖冬の影響で平年から大きく外れる予想なので、もしかしたら梅雨入りも遅いかもしれないですね。
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梅雨が来ないとどんな影響が出る?
では、次にジメジメとうっとうしい存在の梅雨ですが、梅雨が来ないとどんな影響が出るのでしょうか?
【影響①】
深刻な水不足に陥いります。梅雨は正に恵みの雨。梅雨の時期にまとまった雨が降らないと夏以降水不足になってしまいます。
例えば2004年に四国で梅雨入りしたものの最初だけしか雨が降らず梅雨明けしてしまったことがありました。このためダムの水が枯れてしまい、昼間は給水制限をし、夜間は給水を停止するという措置を取りました。普段何気なく使っている水が、ある日突然蛇口をひねっても出てこないなんて信じられませんが実際にありました。
この年の9月に台風23号が来たおかげでダムに水が一気に溜まり水不足は解決しました。近年最大の被害を出した台風23号でしたが、恵みの雨をもたらしてもくれたわけです。
【影響②】
農業に影響が出ます。とりわけ稲作への被害が大きいです。米は大量の水を使う梅雨に適した植物で、逆に言うと梅雨が来ないとしっかり育たず栄養の行き届いていない粒の小さな米になってしまいます。場合によっては収穫もできません。稲作にとって梅雨はとても大事な役割を果たしています。
米に限らずほぼ全ての植物は梅雨の雨を受けて栄養を蓄え夏に大きく育ちます。
【影響③】
漁業に影響が出ます。え?漁業?と思いますよね。でも梅雨がないと漁業に影響が出るんです。雨が大量に降ると山の土が川に流れ出し、その養分でプランクトンが育ち、プランクトンを餌にするエビなどが育ち、エビを餌にする魚が育ち、その魚を餌にする大型魚が育つという食物連鎖に大きく関わっています。また、清流に住む鮎は岩についた苔を餌にしているのですが、梅雨による大雨で岩の苔が洗い流され、また新しい苔が生え、新鮮な苔を餌にすることで鮎が大きく育ちます。
梅雨は漁業にとっても恵みの雨なんです。
以上が梅雨がないと出る弊害や影響です。間接的には日本経済にも影響を与えてしまいます。梅雨がないことで米や野菜、魚の価格が上がって家計に打撃を与え、食費がかかるようになって他の物が買えなくなるという現症も考えられます。
世界で水戦争が起こる!?
日本は水の国で、水が豊富だから美しく豊かな国なのです。その豊富な水をもたらしてくれるのが梅雨であり、台風などで大きな被害を出してきた歴史はありますが、やはり梅雨は「恵みの雨」なのです。
今、世界では将来水の戦争が起こるのではないかという話しが現実味を持って話されています。考えてみれば、サハラ砂漠もかつては森でした。そして今はブラジルのアマゾンの森の木がどんどん伐採されています。
中東地域では144万平方メートルもの水がなくなったことをNASAが宇宙から確認しています。もしかしたら数十年後、今の原油のように水が取引される時代がやってくるかもしれません。
そう考えると日本はなんと恵まれた国なのだろうと思います。それもこれも梅雨があるからなんですよね。
長雨で外に出られないときは、子供達とこんな話しをしてみるのもいいのではないでしょうか。
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