お歳暮のお礼状の文例 個人とビジネスの書き方

いただいたお歳暮のお礼状をどのように書けばいいのか迷ってしまいますよね。今回はいくつか文例をご紹介するので、それをもとに自分なりにアレンジしてみましょう。個人向け、ビジネス向けの2つに分けて書き方をご紹介します。
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お歳暮のお礼状の文例(個人の場合)
お歳暮の御礼状を個人に向けて出す場合は、3つのことを意識しましょう。1つ目は、自分の言葉を添えてお礼の気持ちを述べること。2つ目は、具体的な様子を添えること。家族がいる場合は、家族の喜んでいる様子を添えるといいでしょう。3つ目は、相手を気遣う言葉を添えること。この3つを意識して文例をアレンジしてください。
<書き出しの文例>
・「寒風の吹く日が増え、今年も残りわずかとなりましたが、皆様にはお変わりなくお過ごしでしょうか。」
・「寒気の厳しい日が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか。」
・「今年も残すところわずかとなりました。毎日お忙しくお過ごしのことと存じます。」
ご家族が同居している場合には「皆様」という言葉を使います。しばらく会っていない相手の場合には「ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしですか」と添えてもいいでしょう。
もう少しくだけた文章でも問題ない場合には、以下のような文例もおすすめです。面識がある場合には、ご家族を気遣う言葉を添えてもいいですね。
・「街が、一年で一番華やかに装う季節となりました。きっと、お忙しくしておられることと思います。」※クリスマス前に贈る場合
・「冬至の長く伸びた寒影に、いっそう寒さがつのりました。お元気でお過ごしでしょうか」
<中身の文例>
・「さて、このたびは大変結構なお品をいただき、本当にありがとうございました。」
・「いつもお世話になりっぱなしで、なんとお礼を言っていいかわかりません。」
・「お心遣いに、感謝の気持ちでいっぱいです。子ども達も、大喜びで食べておりました。」
<締めの文例>
・「ご無理なさいませんよう、充分ご自愛ください。」
・「気候不順の折柄、ご用心なさいますよう、切にお祈りしております。」
・「くれぐれも御身おいといくださいませ。」
用件を述べた後は、相手の健康や幸福を祈る文章で結びましょう。近しい相手なら、「素敵な毎日が続きますように」といった言葉でも。
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お歳暮のお礼状の文例(ビジネスの場合)
かなり親しい間柄であれば「ありがとう!」と電話やメールで伝えるのもありですが、ビジネス上のお付き合いがある場合にはお礼状も出しましょう。年末の慌ただしい時期に贈るお歳暮ですから、相手を気遣うような一言も忘れずに。
<書き出しの文例>
・「歳末の候、皆様におかれましては御健勝のこととお慶び申し上げます。」
・「歳末の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。」
・「寒気きびしき折柄 あわただしい師走となり、何かとご多用のことと存じます。」
~の候の前には、季節を感じさせる言葉が入ります。「歳末」の他にも、「師走」、「初雪」、「新雪」といった言葉もおすすめです。時期や気候を見て選ぶといいでしょう。
<中身の文例>
・「さて、このたびはお心のこもったお歳暮の品をお送りいただきまして、誠にありがとうございます。」
・「さて、このたびはご丁寧にも結構な品をご寄贈賜り、ご芳情のほど誠にありがたく、厚く御礼申し上げます。」
・「さてこのたびは結構なお品をお送り頂きましてありがとうございました。有難く拝受させていただきます。」
<締めの文例>
・「年末余日少なき折から、皆様の一層のご健勝と貴社のますますのご発展を心からお祈りいたします。とりあえずお礼かたがたご挨拶申し上げます。」
・「それでは、師走という慌ただしい時期ですが、何卒ご自愛専一にお過ごしください。新年にお目にかかれることを楽しみにいたしております。」
・「年末ご多忙のおりではございますが、皆様のさらなるご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。」
本来なら直接会って姿を確かめたいけれど、手紙では相手の姿を見ることができません。だからこそ相手の健康や活躍を「祈る」言葉を文末に持ってくるようにしましょう。ちなみに、「ご自愛専一」というのは、お体大切にという意味があります。
まとめ
お歳暮が届いてすぐに「ありがとう!」と電話やメールで連絡するのはとても良い習慣です。しかし、正式なマナー上はお礼状を出すもの。電話やメールにプラス「お礼状」の2つで感謝の気持ちを伝えたいですね。文例は、あくまで一例です。個人用のものは柔らかい表現、ビジネス用のものはかしこまった表現になっています。相手との関係性に合わせて表現を変えるなどして、感謝の気持ちが伝わるお礼状に仕上げて下さいね。