プーさんの本名は?プーさんの名言「はちみつ」「さよなら」が心にしみる

プーさんの本名は?プーさんの名言「はちみつ」「さよなら」が心にしみる

愛らしい姿でお馴染みのくまのプーさんですが、本名は別にあるという説があるのをご存知でしょうか?また、プーさんの名言、「はちみつ」と「さよなら」にまつわるお話もご紹介します。これを知ったら、今すぐ子どもと絵本を読みたくなりますよ!

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プーさんの本名って知ってる!?

プーさんには本名があるという説があります。その名前というのが「サンダース」。プーさんの外見やイメージとは程遠い、なんだかかっこいい名前ですよね。でも、この説には色々と誤解もあるようなのです。どうしてサンダースが本名だと言われているのか、その理由を紐解いていきましょう。

一番有力なのは、最初に「Winnie-the-Pooh」の絵本を日本語に翻訳した人の、解釈の違い。日本語版の絵本には、ハッキリと「ほんとうの名前はサンダースといいますが、森のなかまはみんなプーさんとよんでいます」と書かれているのです。これを読んだ人は、「プーさんの本名ってサンダースだったんだ!」と思うのも当然です。

しかし、英語版の絵本ではこう書かれています。「Winnie-the-Pooh lived in a forest all by himself under the name of Sanders.」。誤解されやすいのが「under the name of Sanders」の部分でしょう。直訳すると、「サンダースという名のもとで(暮らしている)」という意味になります。ちなみに、この「under the name of ~」という表現は、ペンネームを使う時によく使われる表現。

原文では、「his name is Sanders.(彼の名前はサンダース)」と明言されていたわけではありません。しかし、プーさんの家の表札にも「Sanders」と書かれていますから、翻訳者はプーさんの本名=サンダースだと解釈したのかもしれませんね。

サンダースが本名ではないという根拠はもう1つあります。それは、この文章の前、第一章の英文の下りです。長くなるのでここでは英文を割愛しますが、冒頭では著者のジョークや言葉遊びがたくさん登場します。この流れから推測しても、先ほどの本名を疑わせる一文は「サンダースという表札の家に住んでいる=本名がサンダースというわけではない」という説が濃厚です。

プーさんファンの間では、「サンダース」の看板の見た目が気に入ったから、前の住人の表札を外さないままに使っているという説も飛び交っています。なんだか、細かいことにこだわらないプーさんらしいですね。

ちなみに、「Winnie-the-Pooh」の著者A・Aミルンの自伝を読んでみましたが、こちらにはプーさんの本名に関する情報は0でした。子どもと一緒に「Winnie-the-Pooh」の原作を少しずつ翻訳してみて、「君はどう思う?」と親子でディスカッションしてみてはいかがでしょうか。答えがないからこそ、子どもから面白い意見が聞けるかもしれません。

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プーさんの名言集「はちみつ」「さようなら」

様々な名言が飛び出すプーさんの絵本。その中でも、人気の「はちみつ」と「さよなら」が含まれた名言を『Winnie-the-Pooh』より4つ抜粋してご紹介します。

①『友だちに会えない日は、はちみつが一滴も残っていない壺のようなもんさ。』
プーさんの大好物はちみつ。何よりも大好きな「はちみつ」に例えることで、友だちがどれだけ大切な存在なのかが伝わってきます。

②『「さよなら」を言いたくない人がいるなんて、ぼくはなんて幸せ者なんだろう。』
英文では「How lucky I am~」。プーさんの「なんて幸せなんだろう!」という喜びが溢れています。家族や仲間がそばにいるのは当たり前になってしまいがちですが、改めて感謝しようと思わせてくれますね。

③『さよならだって? お願いだよ。もう一度1ページ目に戻って全部やり直せないの?』
英文では「Goodbye? Oh, no, please.」。さよならを心から悲しむ様子が伝わってきます。やり直しがきかないからこそ、「さよなら」の日に後悔しないように1日1日を大切に過ごしていきたいと気づかせてくれる言葉です。

④『「今日はあんまり自分らしくない気がする」 プーさんは言った。「まあ、まあ」 と、ピグレット。「元のプーさんに戻るまで、お茶とはちみつを持ってきてあげるよ」』
落ち込んでいるプーさんにピグレットのかけた言葉です。あれこれ詮索せずに、元気が出るまでそっと寄り添ってくれる存在。なんだか素敵な関係ですね。

まとめ

プーさんの本名として口コミで広がった「サンダース説」。実際のところは、翻訳のニュアンスの違いから起こった勘違いのようですね。
また、『Winnie-the-Pooh』の絵本には名言が盛りだくさん。有名な「はちみつ」や「さよなら」にまつわるものも出てきますよ。子どもと一緒に読むのなら、英語版の原作と日本語版の2つを読み比べてみるといいかもしれません。ニュアンスの違いを楽しみながら、子どもとディスカッションするのも楽しいかも。