ひな祭りの歌 歌詞の意味や間違いが切ない・・・

もうすぐ桃の節句、ひな祭りですね。
ひな祭りの歌と言えば、「うれしいひな祭り」ですね。日本国民ならみんな知っていると言っても過言ではないでしょう。ですが、この「うれしいひな祭り」の歌詞。実は全然うれしくない歌だったということをご存知ですか?
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実は悲しい意味がこもった歌詞だった!
まずは、おなじみ「うれしいひな祭り」ですが、この歌は作詞:サトウハチロー、作曲:河村光陽 です。今から約80年前の1935年頃に作られたようです。
歌詞の中に
「お嫁にいらした 姉様に よく似た官女の白い顔」
という部分がありますね。
実は、作詞をされたサトウハチローさんにはお姉さんがいました。このお姉さんは18歳の頃、嫁入りが決まっていたのですが結核を患い亡くなってしまったそうです。このことから、この歌は亡くなったお姉さんの鎮魂歌であると言われています。
曲もマイナーキー(短調)で作られているので、全体的に悲しげな曲調になっていますもんね。
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間違いだらけの歌詞だった!
間違いだらけは少し語弊がありますが、この「うれしいひな祭り」の歌詞の中には2箇所間違いがあります。
【1カ所目】
『お内裏様(おだいりさま)とお雛様〜♪』という2番の歌い出しの部分。この歌詞のおかげで皆さん「お内裏様=男 お雛様=女」と思っていませんか?僕も思っていました。ところがここが間違いで、「お内裏様=男女ペアの呼称」なんです!二人ともお内裏様なんです。
では、「お雛様」とはだれのことでしょう?実はお雛様とは人形全員のことなのだそうです!
なので、一番上段の二人もお雛様、三人官女もお雛様、右大臣・左大臣もお雛様ということになります。
【2カ所目】
3番の歌詞に出てきます。『すこし白酒(しろざけ) めされたか あかいお顔の 右大臣(うだいじん)♪』という歌詞部分です。
こちらが代表的な右大臣と左大臣の人形です。あかい顔をしているのは右側のおじいちゃんだから、この人が右大臣かな・・・。
と、思ったら大間違い!!
実は左側の若い方が右大臣なのです。人形側からみると左側の方が右になりますよね。なので、こちらが右大臣です。
つまりあかい顔をした人は左大臣です。
サトウハチローさんはどうやら自分が見た方向から右側が右大臣と勘違いしたようです。
というわけで、正しくは、
『あかいお顔の 左大臣(さだいじん)♪』
になるのです。
2箇所も間違いがあり、作詞のきっかけが鎮魂歌ということもあり、サトウハチローさんはこの「うれしいひな祭り」があまり好きではなかったという話しもあるそうです。
こうやって昔ながらの聞き慣れた動揺も、掘り下げてみると色々と面白い発見があるものです。今年のひな祭りは、この歌詞のことに触れたりして親子で過ごすのもいいかもしれませんね。
以上、「ひな祭りの歌 歌詞の意味や間違いが切ない・・・」でした。
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