五月病 子供の症状や対策、治し方。予防法も。【幼児園児】

五月病 子供の症状や対策、治し方。予防法も。【幼児園児】



「五月病」。ゴールデンウィークという長期休暇が終わった後に不安定な精神状態に陥って、会社や学校に行かなくなってしまうことを言いますが、実は新社会人、新入学生だけでなく近年幼稚園児でもかかってしまうほど低年齢化してきていることがわかってきています。

今回は幼稚園児に絞って五月病の原因や症状、対策、治し方について。また普段からできる予防法についてチェックしておくべきポイントをご紹介します。

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五月病の原因

入園前は、「沢山お友達ができる!沢山遊べる!」と期待に胸を膨らませていたはずの我が子が、5月の連休明けを境に幼稚園に行きたがらない。号泣して手がつけられず親としてもどうしたらいいかわからない。
こんな状態になったら五月病かもしれません。でも親が慌てたり子供に無理をさせるようなことはせず、原因や正しい対処方法を知って対応してあげましょう。

ではまず、五月病はなぜ起こるのでしょうか?
正式には「五月病」という病気は存在せず、医学的には「適応障害」があてはまります。適応障害の症状が出る人達が5月、6月に増えるので「五月病」という言葉ができました。
適応障害が起こる原因は以下のような状態になったことが考えられます。

「想像していた環境と現実が違うと感じてショックを受ける。しかし自分をその環境に早く適応させなければいけないという焦りから気持ちが空回りする。そしてゴールデンウィークでその緊張の糸が切れて、あの緊張する場所にもう行きたくないという心理が働く」

大人でも身に覚えがあることですよね。実は小さな心の中で、こんなことが起きているんです。そして五月病は普段から真面目な子、聞き分けのいい子の方がかかりやすいと言われています。
理由は、「言われたことは守らなければいけない、受け入れなければいけない」という心理が働き、実は嫌だと思っていることもすぐに言葉や表情に出さないので、親や大人が気づきにくいためです。

実際幼稚園の先生達に聞くと、入園当初に嫌がって号泣したり、「ママ〜!!ママ〜!!」と叫ぶ子の方が1ヶ月もするとあっけらかんとして元気に登園してくるそうです。そして大人しく、聞き分けのいい子は入園時は嫌がることがなかったのに、ある日突然登園を嫌がりはじめ、結果そちらの方が症状が長引く傾向にあると答えています。

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幼稚園児の五月病の症状チェックポイント

では具体的な症状にはどんなものがあるのでしょうか?入園後、以下のような行動が見受けられたら、気をつけておいた方がいいかもしれません。

  • 朝起きるのが遅くなった。
  • おねしょの回数が増えた、またはしていなかったのにするようになった。
  • 以前はできたことができなくなった。
  • やたらと甘えてくるようになった。
  • ご飯の量が減った。または好き嫌いを言うようになった。

などが上げられます。このような行動が幼稚園に行き始めてから出てきていないかチェックして、もし出ていたら登園を嫌がっているサインと考えてられるので、適切に対処してあげましょう。

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幼稚園児の五月病の対策、治し方

では症状が出てきた場合の対策、治し方をご紹介します。

【話しを聞いてあげる】
まずは話しを聞いてあげましょう。例えば朝起きるのが遅くなったのならば、「なぜ起きられないの?」と聞くのではなく、「◯◯ちゃん、幼稚園は楽しい?行きたくなかったら行かなくてもいいんだよ」と言ってみましょう。
子供は朝起きられないのは幼稚園に行きたくないからだとはっきり言いません。そう言うことは悪いことだと知っているからです。
もしかしたら、その時点で緊張の糸が切れて心の中の本音を一気に放出してくれるかもしれません。

【甘えさせてあげる】
もし子供がやたらと甘えてくるようになったら、思いっきり甘えさせましょう。まずは子供のストレスを発散させてあげるのが大切です。それから「もしかして幼稚園、楽しくないの?」と聞いてみましょう。

【無理強いさせない】
幼稚園に行くのが嫌なら、無理に行かせる必要はありません。他の子と差がついてしまう、月謝がもったいないなどとは考えないことです。子供がその気になるまで根気よく待ちましょう。「頑張って行きなさい」「◯◯ちゃんならできる!」は余計心に負担をかけるので禁句です。

【幼稚園に相談する】
この相談は幼稚園側でもよくされています。対処方法は幼稚園側も心得ているので、親も溜め込まず気軽に相談しましょう。「お友達と待ってるよ」などのメッセージを送る協力をしてくれるはずです。

【お友達に遊びに来てもらう】
子供だってほんとは楽しく幼稚園に行きたいんです。でも一度行かなくなってしまうと、どうやって戻ればいいかわからなくなります。大人も一緒ですよね?子供の様子をみながら、そろそろ行きたがっているかなと感じられたら、お友達に協力してもらうのも一つの方法です。うちに遊びに来てもらい、楽しく時間を過ごした後幼稚園に誘ってもらいましょう。行くきっかけができるので、元気に通い始めるかもしれません。

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幼稚園児が五月病にならないための予防法

最後に普段の生活でできる予防法をご紹介します。新しい環境の内容に左右されることなので一概にはなかなか難しいかもしれませんが、普段から気をつけておけば五月病になりにくい子供に育てることはできます。

【できないことを叱らず、できたらほめる】
幼稚園に通う子供は生まれてからまだ3、4年しか経っていません。言葉を喋れるようになったとしても半分赤ちゃんだと考えるくらいの余裕を持つようにしましょう。そうすればできないことは気にならなくなり、できたことにスゴイ!と思えるはずです。スゴイことなのでしっかり褒めてあげましょう。

【スキンシップをとる】
普段から子供が嫌がるくらいスキンシップをとるようにしましょう。沢山おしゃべりする。一緒にお風呂に入るなど子供と一緒にいる時間を多く持つようにしましょう。

【体を動かして遊ぶ】
外にでかけて、体を動かしましょう。ボール遊びでもいいし、虫取り、アスレチック、なんでもいいです。家の中にこもらず、外に積極的に出かけることがストレス解消になるのは子供だって一緒です。

【規則正しい生活を送る】
生活を大人ペースにしていませんか?夜遅くまでテレビを見せている、食事の時間や寝る時間が不規則などは、規則正しい生活を基本とする幼稚園に行ったとき、子供が違和感を覚えるのは当然です。普段から規則正しい生活を心がけておけば子供の対応力も上がっていきます。

【笑顔を多く、表情豊かな生活を送る】
失敗ばかりする子供に笑顔ばかりで接するなんて無理!と思うかもしれません。大事なのは親が表情豊かな生活を送ることを子供に見せることです。だからと言って怒ってばかりいたら逆効果ですよ。無表情な親のもとで育つ子供はやっぱり無表情になりがちです。笑顔の耐えない明るい家庭で育つ子供の方が表情や表現が豊かで、ストレスを貯めこむことはありません。

以上、幼稚園児の五月病の原因、症状、対策や治し方、予防法についてでした。それぞれチェックポイントがありますが、五月病は病気ではないので、「子供が精神的な病気にかかった!」などと大げさにとらえず、上記のように適切に対処してあげれば過度な心配をする必要はありません。

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