冬至にかぼちゃやあずきを食べたり、ゆず湯に入る理由

冬至にかぼちゃやあずきを食べたり、ゆず湯に入る理由

子どもの頃、親から「今日は冬至だから、かぼちゃやあずきを食べなさい」と言われたことがありませんか?また、この時期にゆず湯を楽しんだことのある人も多いと思います。これらが冬至に行われている理由についてご紹介します。

【スポンサードリンク】

冬至にかぼちゃを食べる理由

冬至の日には、スーパーでも「冬至にはかぼちゃを食べましょう!」なんてPOPがあがっていますね。これは、冬至にかぼちゃを食べると病気にならない、1年中元気でいられると昔から信じられているからです。

昔は冬になると食料がほとんど取れず、気温が下がる冬至以降に亡くなってしまう方も多かったと言われています。冬の寒さが厳しくなり、体力的にも落ちてしまう冬の時期に栄養価の高いかぼちゃを食べて、1年の健康を願ったというわけです。

それ以外にも、夏が旬のかぼちゃを食べることで「陽」の気を補うという意味もあります。中国では、季節や食べ物など、宇宙のあらゆるものは陰と陽にわけられるという考え方が根付いています。これを陰陽思想と呼ぶのですが、この考え方に基づくと冬は陰、夏は陽にあたります。陰の影響が強い冬至の日に、かぼちゃで陽を補ってバランスを取るという意味もあるわけです。

冬至には、かぼちゃだけではなくあずきも一緒に食べられます。かぼちゃとあずきを一緒に炊く「いとこ煮」は、和食の定番ですね。冬至にあずきを食べるのは、あずきの赤い色に厄除けの意味があるからです。病気や死といった悪いものを追い払うという意味を込めて、あずきが食されるようになりました。代謝が落ちる冬場は体がむくみがちになりますから、むくみ対策の意味でも、カリウム豊富なあずきはおすすめですよ。

【スポンサードリンク】

冬至にゆず湯に入る理由

冬至の定番で忘れてはいけないのが、ゆず湯。冬至の時期は、ゆずの旬が終わる頃なので、どうしてこの時期にゆず湯に入るのか不思議だという人は多いのではないでしょうか。

その由来は、江戸時代までさかのぼります。当時は、現在のように毎日お風呂を入る習慣はありませんでした。そこで、厄除けの意味もある冬至に、悪いものを追い払ったり、健康を祈願するためにゆず湯に入っていたというわけです。端午の節句の菖蒲湯と同じような意味合いですね。

冬至の時期に買うゆずは高いので、旬の安い時期に買っておいて、冷凍庫で保存しておくといいですよ。ゆず湯は、血行促進効果による腰痛や肩こりの改善、表皮に含まれるビタミンCによる美肌効果も期待できます。

ただし、ゆずをつぶすとその後の掃除が大変です!全自動運転のお風呂の場合は、ゆずの果肉や種がつまって壊れてしまうことも・・・。小さい子どもと入る場合は、ゆずを使い古したストッキングなどに入れておくのがおすすめです。また、最近では銭湯でもゆず湯を用意しているところがありますから、大きなお風呂でのんびりするのもいいかもしれませんね。この時期限定のゆず湯、ぜひご家族で楽しんで下さいね。

まとめ

冬至にかぼちゃを食べるのは、厄除けの意味と、陰陽思想のバランスをとるという2つの理由があります。かぼちゃは栄養的にもバランスが良く優れた食材なので、体調を崩しがちな冬至の時期にはぜひ食べておきましょう。カリウム豊富なあずきを組み合わせれば、冬場のむくみ対策にもぴったりです。ゆず湯は家庭でも楽しむことができあすが、銭湯で行われていることも多いので、ライフスタイルに合わせて楽しみ方を選んでくださいね。