紅葉狩りとは?なぜ狩り?由来や鑑賞時期、名所情報も!

紅葉狩りとは?なぜ狩り?由来や鑑賞時期、名所情報も!

紅葉狩りとはどういう意味なのだろうと疑問に思ったことはありませんか?目で見て楽しむイベントなのに不思議ですよね。どうして「狩り」がつくのかということの由来、紅葉が楽しめる鑑賞時期や名所情報についてもご紹介したいと思います。

紅葉狩りとは?

紅葉狩りとは、野や山に出かけて木々の紅葉を見ることを意味します。日本人にはお馴染みの秋の紅葉ですが、世界中どこででも見られるわけではないということをご存知でしょうか。

紅葉が見られるのは、北半球の温帯地域だけ。しかも、落葉樹でしか木々は紅葉しません。紅葉を海外で見ることが出来るのは、東アジアやヨーロッパの一部の地域、北アメリカの東部くらいなのです。

この時期になると海外から多くの観光客が訪れます。それは、日本の紅葉が世界的に見ても非常にレベルの高いものだから。海外の一部地域で見られる紅葉は、黄色がほとんど。それに対して日本の紅葉は、黄、緑、赤といった3色に色づく様子が見ものです。このコントラストが、何とも美しいと世界的に評価されているのです。子供達にも、日本の誇れるものの1つだとして伝えてあげたいですね。

「毎年見られるから」といって、見に行かないなんて勿体ない!せっかく日本に住んでいるのですから、今年は紅葉を見に行ってみてはいかがでしょうか。写真を撮って、SNS等を通じて世界中の人と四季を共有するというのも素敵ですね。

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なぜ「狩り」なの?由来は?

「狩り」というとどのようなイメージがありますか?鉄砲を構えた猟師さんが、猛獣を捕まえるイメージが強いかもしれませんね。しかし、狩りの対象は大きな獣だけではありません。野鳥や小動物など小さな生き物に対しても用いられます。そして、現在では生き物だけではなく、草花や果物にも使われるように。

実際に古語辞典を見てみると、「狩り」=「観賞すること、求めてとること」という意味が書かれています。「ぶどう狩り」や「いちご狩り」という言葉があるのも納得ですね。

狩りの意味は、もともとは「求めてとること」だけでした。そこに「鑑賞すること」という意味が加わったのは、1200年以上も前のこと。この頃登場したのが、貴族です。一般庶民と比べて、優雅な生活を送っていた貴族は「狩り」とは無縁の生活。狩りどころか、自分の足で外を出歩く行為さえ下品だとされた時代です。

では、貴族たちはどうやって秋の自然を感じていたのでしょうか。実は、他の者に紅葉した木の枝をとってきてもらっていたのです。「紅葉」をとってくる(「狩り」)という意味にかけて、「紅葉狩り」と呼んだのが語源だとか。当時の様子を詠った万葉集の中にも、紅葉狩りという言葉がたびたび登場しています。貴族らしい、何とも優雅な言葉遊びだと思いませんか?紅葉狩りの「狩り」には、こんな意味が含まれていたのです。

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紅葉狩りの鑑賞時期や全国の名所

紅葉狩りは、どの時期に行くかが重要ですね。日本には紅葉の名所がたくさんありますから、昨年の見頃時期を目安にお出かけプランを練っておきましょう。

秋を感じさせてくれる紅葉は、涼しくならないと見られません。日本列島の場合は、気温が低い地域から順番に木々が色づきます。桜前線の動きと逆だと思うと分かりやすいかもしれませんね。

早い時期に紅葉を楽しめるのが、日光や軽井沢といった気温の低い地域。10月半ばから楽しむことができます。日光だと、山裾の紅葉が車中から楽しめる「いろは坂」が有名ですね。紅葉時期は、車中から紅葉を楽しむ観光客で大渋滞になる名所です。

軽井沢駅から、車で5分ほど走ったところにある「雲場池」もおすすめ。お弁当を広げるスペースもあるので、家族連れに人気のスポットです。

京都地方は、11月中旬から見頃を迎えます。日中の紅葉とは一味違った雰囲気を楽しむのなら、夜の「高台寺」へ行ってみて。豊臣秀頼の正室ねねが作ったと言われる美しい庭園です。ライトアップされた紅葉が、池一面に映る姿に感動するはず。

東京都は名所の中では遅め。11月下旬頃から色づきはじめます。ドラマでよく登場する神宮寺の「いちょう並木」は言わずと知れた名所です。
ファミリーで行くのなら「御岳渓谷・御岳渓谷遊歩道」がおすすめ。駅を降りてすぐに紅葉が楽しめますよ。遊歩道も4㎞程度なので、子供でも何とか歩ける距離です。無料の駐車場も113台用意されていますから、遠方から訪れる人でも安心です。ただし、人気のスポットなので、混雑を避けるなら朝一に行くといいでしょう。

見どころスポットや、色づき具合は日本気象協会のHPで見ることができます。2016年の紅葉情報は10月頃から公開されるので、こまめにチェックしてベストタイミングで紅葉を楽しみたいですね!

紅葉狩りとは、「木々を鑑賞して楽しむ」という意味がありますが、1200年以上も前の言葉遊びが語源だなんて驚きですね。世界的にも価値のある日本の紅葉、見頃の時期をチェックして、全国各地の名所を訪ねてみてはいかがでしょうか。

以上、「紅葉狩りとは?なぜ狩り?由来や鑑賞時期、名所情報も!」でした。

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