渋滞と事故の関係 原因や事故率、対策について

渋滞と事故の関係 原因や事故率、対策について

渋滞に巻き込まれるうちに、事故が発生してさらに渋滞が伸びるようなことがあります。なぜ、渋滞時に事故が起きやすいのでしょうか?今回は渋滞と事故の関係について原因と対策、そして事故率などについて調べてまとめました。

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渋滞と事故の関係 原因は?

渋滞は誰しも避けたいものですが、どうしても渋滞にはまってしまうこともあります。休日や大型連休などでは高速道路、朝晩の通勤ラッシュなどの時には一般道が渋滞の起こりやすいところです。

渋滞時は、非渋滞時に比べて圧倒的に事故率が高いと言われています。原因は渋滞によるドライバーの苛立ち、疲れが溜まったタイミングで渋滞にはまると集中力が落ちてくるので事故につながりやすいということにあります。

また渋滞時の事故で多いのが追突事故です。これは渋滞によって進んだり止まったりといった運転を繰り返すことで、前の車との車間距離が絶えず変化すること、また渋滞の末尾では急に速度が低下するので後続の車が追突してしまうことに原因があります。

渋滞と事故の関係 事故率

渋滞中の事故は、そうでない時に比べて事故発生率が8倍になり、追突事故では16倍も高くなっているそうです。

特に高速道路はその構造において中央分離帯があるため対向車との事故、交差点での出会い頭の事故、また歩行者・自転車などを巻きむ事故がほとんどないことから追突事故のリスクが上がります。

2017年1月にNEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)が発表した過去5年間のデータによると、死傷事故などの重大事故の発生率や件数は減少傾向にあるようです。
それらの発生件数と事故率は下のようになっています。

事故件数 事故率
2012年 1,548件 4.60
2013年 1,535件 4.55
2014年 1,304件 3.97
2015年 1,298件 3.90
2016年 1,279件 3.78

※事故率は、1件1億台キロ当たり(1万台の自動車が1万キロ走行した場合に相当)で計算したものです。

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渋滞と事故の関係 対策は?

渋滞時に事故を起こさない為にも、渋滞が発生する原因と発生しやすい場所を把握しておくことも大切です。そこで、渋滞時の車の運転で気を付けておくといいポイントをご紹介します。

【車間距離をとる】
渋滞していると速度もそれほど出ていないことから、前の車との車間距離を詰めがちです。しかし、渋滞時は急停車することも多々あり、追突事故の原因にもなりますから余裕を持った車間距離を取るように心がけましょう。

また、道路は許容できる交通量に上限があり、それを超える車の数が通行すると渋滞が発生します。推奨車間距離は40m以上とされ、車間距離を詰めすぎるとそれが縮まって渋滞が起こる原因にもなるといわれています。

【脇見運転をしない】
走行中に運転以外に気を取られていると、渋滞の発生や前の車の速度の変化に気づかず追突してしまう可能性があります。

脇見運転の中でも、カーナビやスマホ・携帯電話の操作に関しては道路交通法により操作・注視が禁止されています。それ以外では車内で落としたものを拾おうとしたり、事故現場を確認するのも脇見運転の原因ともなり危険です。

【頻繁な車線変更】
渋滞時に早く進もうとして多くの方は右側の追い越し車線を走ったり、または少しでも空いている車線に変更して走ろうとします。
効率が良さそうに思えますが、多くのドライバーが同じことを考えた場合、結果的に追い越し車線の方が混み合ったり、急ごうとする車が増えて追突事故のリスクも高まります。

空いている車線がある度に車線変更をしていると、後続車両の運転速度が不規則になり、こちらも追突事故のリスクも高くなってしまうので、頻繁な車線変更は避けた方がいいでしょう。

【錯視に注意、サグを見極める】
上り坂や下り坂が続いた道路を運転していると、上り坂が下り坂に見えたり、逆に下り坂が上り坂に見えたりすることを“錯視”といいます。また、“サグ”とは下り坂になっている道路が、上り坂に切り替わるのことをいいます。

さらに、同じ下り坂でも途中で勾配が異なると、人は一方を上り坂でもう一方を下り坂と解釈しやすいそうです。これらの場所では渋滞が発生しやすくなっています。

これらの場所では、錯視の影響で上り坂なのに下り坂と勘違いしてアクセルを踏まないと速度が落ちて、後続車両はブレーキを踏まなくてはいけなくなります。反対に、下り坂なのにアクセルを踏んでしまっては速度を出しすぎて前の車両に追突する原因になります。

まとめ

渋滞にはまってしまうと疲労が溜まり、集中力も落ちて非渋滞時に比べて事故率が高くなってしまいます。そんな時にこそ、よりいっそう安全運転と脇見をせずに前を向いて運転することが事故予防になります。

また登り坂や下り坂が連なった場所では渋滞が発生しやすいので、あらかじめ注意しておくと良さそうですね。

以上、「渋滞と事故の関係 原因や事故率、対策について」でした。
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