ワコールのパジャマが燃える!ウンナナクールを自主回収。表面フラッシュとは?

ワコールホールディングスは4月25日、子会社が販売した冬用パジャマの「ウンナナクール」という商品の自主回収(リコール)を始めたと発表しました。

発表によると、パジャマの表面に火が付くと瞬時に燃える「表面フラッシュ」と呼ばれる現象が発生する可能性があるそうです。実際に着火したという報告がこれまで6件ありましたが、現在のところけが人は出ていないそうです。

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対象商品は?出回った原因は?

今回自主回収の対象となっている「ウンナナクール」は2014年10月から2016年3月にかけて販売した5種類で合計1万135枚にのぼるそうです。原因は生地の品質検査をワコール側が怠っていたことにより出回ってしまったようです。
3月29日には自社サイトで不具合を報告し、商品の回収を始めたものの現時点でまだ1500枚しか回収できていないそうです。

【対象商品の番号と画像】
「JP・6032」
「LP・8021(メンズ)」
「JP・6092」
「JP・6088」
「LP・8061(メンズ)」

問い合わせ:お客様センター特別窓口(0120-056-023)

表面フラッシュとは?

今回自主回収となった原因は、パジャマに火がつくと瞬時に燃え広がる「表面フラッシュ」という現象が発生するためとのことですが、表面フラッシュとは一体どのような現象なのでしょうか?

Youtubeに実際の映像がありました。この現象が「表面フラッシュ」です。

いかがですか?大きな火が出るわけではありませんが、メラメラと這うように一気にパジャマの上を燃え広がっていきます。

生地の素材が綿、レーヨン、キュプラなどで「毛羽」のあるものが特に危険で、表面フラッシュを引き起こす可能性が高いです。

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過去の事故例

実際過去に起きた事故の例です。

・キッチンのガスコンロで調理中、服の袖に引火して全身に燃え広がった。
・電気ストーブのそばにいたところ、服に引火した。
・タバコの火が服に引火して燃え広がった。

製品評価技術基盤機構 (NITE)の発表によると、平成17年度から平成21年度の5年間の間に、86件の「表面フラッシュ」の事故が起き、うち39件が死亡事故とのことです。

一番事故の件数が多いガスコンロで調理中での事故を予防する方法として、上半身までカバーするエプロンや割烹着を身につけることです。そうすれば、全身に燃え広がることは食い止めるができます。
そもそも毛羽立った素材の服を着て調理をしないということが一番の予防なのですが、まさか一気燃え広がるとは思いませんもんね。

以上、「ワコールのパジャマが燃える!ウンナナクールを自主回収。表面フラッシュとは?」でした。