住宅ローン金利 2016年動向を予測 借り換えのすゝめ

住宅ローン金利 2016年動向を予測 借り換えのすゝめ



2016年1月末に日銀の黒田総裁が発表したゼロ金利政策の影響を受けて住宅ローンの金利も史上最低に向かっています。3月に入り各銀行とも決算を控えていることもあり、次々と低金利商品を打ち出してきました。
ニュースでは連日のように銀行への問い合わせが一気に増加したことや、借り換えの申込件数が昨年の4倍になったなど報道しています。
一生のうちで一番高い買い物のマイホーム。住宅ローンを抱えている人は定年退職まで、もしくは定年退職後も続く長期ローンを組まれていると思います。
例えば3,000万円借り入れて、35年ローン期間があるとすると金利が0.1%変わるだけで、総額約60万円くらい違ってきます。決してバカにできない金額です。

この好機により安い金利への借り換えを検討されていると思いますが、では今年2016年の金利はどのような動向になるのか予測してみたいと思います。

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ローンのタイプ別金利状況

ローンには「変動金利」「固定金利」「全期間固定金利(フラット35)」の3タイプがありますが、この内、変動金利と全期間固定金利の2015年1月から2016年3月までの主要銀行の最低金利推移で動向を見てみましょう。
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◯変動金利
2015年は0.539%で一定に推移していましたが、2016年1月末の黒田総裁の発表を受け、長期国債の金利が下がったのと同時に住宅ローンも各銀行が2月に入って次々と金利を下げ、3月には0.519%と前年、前月を0.02%下回りました。

◯全期間固定金利(フラット35)
2015年の動向は2月が最低でしたが、平均金利は1.52%で推移しました。それが2016年に入り、3月で一気に1.25%まで下落しました。さきほど3,000万円を35年で借りた場合、0.1%で総額60万円変わると書きましたが、3月時点で去年より2.7%落ちたので、金額にして162万円変わったことになります。

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2016年の金利動向は?

住宅ローンを組んでいる人からすれば金利が下降することは大歓迎ですが、日本経済が発展するという視点で見ると金利は上昇した方がいいわけです。金利が上昇すれば、預金の金利も上昇するという一般家庭にはメリットもあります。

1月末に発表されたゼロ金利政策は、銀行が日本銀行にお金を預けようとするとマイナス金利、つまりお金が取られてしまうという政策です。お金を預けるとお金が取られるくらいなら誰かに貸して金利分儲かった方がいいと銀行に考えてもらい、貸し出しを促すのがゼロ金利政策です。
企業がお金を借りて新たな設備投資や事業投資を行うことで、日本経済が強くなっていき賃金が上がって物価も上がれば、金利上昇に転じる、という考えが元になっています。

ではゼロ金利政策を行うことで直ちに日本経済が強くなるでしょうか?残念ながらその可能性は極めて低いと思われます。
まず今の日本経済は、自国内の事情だけで金利が上がったり下がったりしません。世界経済に大きく左右されます。特にアメリカ、中国の景気動向に左右されます。なので、2012年第二次安倍内閣が発足して、アベノミクスが発表されると金利は上昇すると様々な場面で言われましたが、株価はその効果で上昇したものの、金利には影響は出ませんでした。理由は、中国株の大幅下落、ISなどによる中東情勢不安、原油安などなど、世界ではあまり景気のいい話しはないため、安全性が高いと言われている日本円や日本国債に世界の投資家の資産が振り向かれているので円高傾向になり、日本国債の金利は下がり、結果住宅ローン金利も上がる要素がないという状況です。

また、政府としても急に住宅ローン金利が上昇すると家を買うという需要が減ってしまうため慎重な姿勢を取っていることも影響しています。家を買う需要が減るということは、その他の需要も減ることを意味します。
家を買えば、まず引っ越し需要が上がりますし、買い換えによる家電や家具の需要も上がります。つまりお金が物に多く換えられ日本経済がよく動くことになります。なので、簡単に住宅ローンを上げるわけにいかないという事情もあります。

住宅ローンが上がる傾向が見られてくるとすれば以下の点が見えてきた時ではないでしょうか。
・日本国債の金利が上がった時(世界経済が良くなった)
・円安ドル高が進んだ時(世界経済が良くなった・日本企業が儲かる)
・日経平均株価が急激に上がった時(日本企業が儲かる・賃金が上がる)
・消費者物価指数が上がった時(賃金が上がり、みんなが物を買うようになった)

以上の点が全て上昇に転じるのは、今後なかなかあり得ないと考えられます。ということは、今後も住宅ローン金利もそう簡単には上昇しないと予想できます。少なくとも2016年はゼロ金利政策第2弾が打ち込まれ、更に金利が下がることはあっても上がることはないと考えられます。

もし今後ターニングポイントがあるとしたら、やはり2020年の東京オリンピックではないでしょうか。それまで金利は横ばい、もしくはわずかな上下が続くのではないかと思います。

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ずばり住宅ローンの借り換えはした方がいい?

今組まれている金利によりますが、もちろん借り換えした方がいいと思います。各銀行で借り換えをシミュレーションできるサイトが用意されているので、そこに現在の金利と残高、完済までの期間を入力し、借り換えた場合の予測金利と借りたい金額、完済までの期間を入力することで、どれくらい差額が発生するか調べることができます。
銀行によっては借り換えることで事務手数料が発生し、借り換えによる差額より高くつくことがあります。もし、借り換えることで50万円安くなるとしても事務手数料で60万円かかってしまったら、借り換える意味はないですよね。
その辺りをチェックする必要があります。

以上が2016年の住宅ローン金利動向の予測です。冒頭にも書いた通り、0.1%金利が下がることで約60万円変わるので、借り換えの手続きは面倒ですが動く価値は十分あります。金利動向、経済動向を日頃からチェックする癖をつけて賢く家計を回すことを心がけたいですね。

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